全館床暖房の一条の家ですがこの電気代高騰の折、曇っていて日中の太陽光発電量が見込めない時は設定温度を20度まで下げたり、停止したりして使っています。
しかし、曇っている日っておよそ寒い日なんですよね。
床の温度が下がると室温も18度くらいになりますが普段より1~2度下がるだけなのに、足元が冷えるとやっぱり寒く感じます。(普通は室温19度~20度あります)
平日の日中は自分一人しか家に居ないし、温度を上げるのももったいないので、何がどんだけ損で得なのか様々考察してみました。
家に有る暖房器具は以下の4つ
A:床暖房
B:エアコン
C:カセットガスストーブ
D:循環式石油ストーブ
ファンヒーターは不要と考え、10年前に処分してありません。
Dの石油ストーブは、災害時に備えて倉庫に仕舞ってあるのであまり実用には適しません。
Cは昨年災害用に購入したもので、燃料のカセットボンベは灯油と違って劣化しないし、カセットコンロにも使えるし、災害用に打って付けです。
さて、それぞれの燃費を確認してみましょう。
なお、単価は以下の様にして試算します。
・電気代=30円/kwh(東京電力「電化上手」昼間帯)
・灯油代=98円/L(近くのスーパーの灯油販売価格)
・カセットボンベ=110円/本(近くの大型スーパーでの価格(税込み))
これを元に一時間単位当たりの金額を算出します。
A:床暖房(全館)
定常運転状態で約1.0kw/hの実測電力消費となります。
1.0kw×30円=30円/h
B:エアコン(6畳用)
定常運転状態で約0.4kw/hの実測電力消費となります。
0.4kw×30円=12円/h
設定温度を上げると0.6kw/hの実測電力消費となります。
0.8kw×30円=24円/h
C:カセットガスストーブ
弱でカセットボンベ約4時間使えます。(強で3:20~30分)
110円/4h=27.5円/h
D:循環式石油ストーブ
もう10年も使っていないのでよく覚えていませんが弱く使えば1L当たり5時間くらい使えた様な記憶があります。
98円/L÷5h=19.6円
単純計算では上記の様な結果で、電気が一番安そうです。
ただし、室温を同じになるように条件を揃えていないのでアバウトな判断になります。
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実際の私の家での使用状況はこの限りでは無いのでもう少し実際の状況を考慮してみます。
私の家は高気密・高断熱の家で、一度室温が上がるとその後の温度低下は極少ないです。
Cのカセットガスストーブは、弱であってもかなり火力が有って、6畳程度の部屋ですと直ぐに暑くなってしまうので、30分程度で自分で消したり点けたりするので、実質的には倍以上3~4倍くらいの時間使えます。
Dの石油ストーブも、使ったとすれば同様に数倍の時間行けるかも知れません。
やはり、火を使う製品は発生カロリーが高いので使う場所と使い方によっては数倍の時間使えるので費用は僅かになります。
ただ、灯油は消す時に匂いが出るのであまり消したく無いですね。
床暖房は、廊下含めて全エリアをONにした状態での消費実績ですが、家族が多くて全個室に人が居るような場合なら個別にエアコン使うより遥かにお得です。
従来の日本家屋の家ですと、どんどん熱が逃げていくので恐らくエアコンの使用の場合だと常にフル稼働状態になると思います。
更に8畳用、10畳用など大きくなれば1kwとか1.2kwとか使用電力は大きくなりますから、石油ストーブを弱めに使った方が安かったりするかも知れません。
また、床暖房も余程寒い時期でなければコンプレッサーは止まっている時間が長かったりしますので、上記額がそのまま計上される訳ではありません。
ここまで読んで頂いて恐縮ですが、結局のところ監視出来ない自動動作部分もあるので、どれが一番得かと言う結論が現時点では出せない状況です。
出すとすれば継続したデータ収集結果に基づく必要がありそうです。
高気密・高断熱の家は停電状態での火気の使用は24時間換気システムが停止するため酸素不足となる危険性もあって注意が必要ですが、平常時ならある程度換気に気を配れば問題無いと思います。
最近は昼間帯の床暖房の温度を下げていますが、2FのセカンドリビングでCaffeする際には、足元を温めるのに局所的にカセットガスストーブを使ったりしています。
セカンドリビングには、24時間換気の吸気口があるので床暖が入っていても意外と寒く感じる事も有ります。
ここにはエアコンはありません。
でも、このガスストーブ1台有るだけで凄く暖かな状態でCaffe出来ます。
30分程度で最大一日2回程の使用時間なので、4日以上は持つので重宝しています。
一つの選択肢で全て賄うと云う一辺倒な考えでなく、その場に応じた最適な使い方をしていく事で節約が可能かなと思います。
実際、10月以降その様な観点から実践した結果がこれです。
・2021年(昨年)の消費電力グラフ
・2022年の消費電力グラフ(12月分はまだ途中なのでこの後10日分が積算されます)
消費電力を意識し出した10月以降のグラフに大きな差が出ている事が分かると思います。
先ずは節電に意識を向ける事が重要な事だと分かると思います。
特に上に伸びたグラフの緑の部分(太陽光発電の売電量)に注目してほしいです。
太陽光発電電力の売電量が10年を迎えて1/4になったのを機に、10月からとことん消費に向けたので小さくなっています。
天気が良い日はこんな感じで、昼間帯は殆ど太陽光発電電力だけで賄っています。
消費と云っても、エネルギーの転換(蓄積)です。
エコキュートの「お湯の蓄熱」としてのエネルギー転換と、リーフへの「充電」としてのエネルギー転換です。
住宅用蓄電池が無くても「お湯の蓄熱」と言うエネルギーとして夜間のお風呂やキッチン等でのお湯の用途と、車の充電と云う形でエネルギー蓄積が出来るわけです。
住宅用蓄電池は設備投資の元を取るにはなかなか難しい面がありますし、毎日の充放電には適さない(回数縛り)という材料自体にもまだまだ発展途上なところがあります。
全てはアイディア次第。
10月以降、これまで深夜電力での充電だったリーフの充電は完全に昼間帯の太陽光発電電力のみで賄っているのでここ3カ月間はリーフ充電費用は完全ゼロ円です。
(太陽光設備費用は8年目で既に回収済です)
給湯器のお湯も3割程度を昼間帯の発電電力で補っています。
まあ、これも退職した様な人が家に居るからできる様なものですから万人が可能な訳ではありませんが、先ずは「考える」という事が大切だと思います。
アイディアは無尽蔵です。
上杉謙信公が云いました。
「為せば成る為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
訳:どんなことでもやろうと思って行動すれば、必ず実現できる。
実現できないのは、無理だと思ってあきらめ行動をしないから。
・・・かな?
家の太陽光パネルは4kW/h物なので冬は太陽高度が低く、3kw/hが最大くらいなので、キッチン回りで電力を使う昼食の準備時は床暖や充電などを止めて料理をしてから再度再開したりして、一番高い昼間帯の買電をしないよう調整しています。
また、枇杷葉茶を煎じたりするのも天気予報を頼りに2~3日分を天気の良い午前中に済ませます。
そのため、最近は太陽光のモニターパネルをキッチンに置いて発電量を超えない様に電気を使っています。