なつかシネマ「激突!」
1971年の作品
知る人ぞ知る、スピルバーグの出世作となった作品です。
ストーリー
仕事でカリフォルニアに急ぐデイヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は、
ハイウェイでなにげない気持ちでひょいと大型トレーラータンクローリーを抜きます。
しかしそれが悪夢の始まりでした。
抜かれたトラックのドライバーは、主人公の車を執拗に追いまわし始めたのです。
踏み切りでとまっているところを後ろから押したり、
抜かせても待ち構えていたり、ドライブインで助けを呼ぼうとした主人公をひき殺そうとしたり…
逃げようにも、トレーラーの方が馬力があってスピードもでるんですよねw
おかしくなりそうになる主人公はついに対決することに!
はたして、ディビットは、おそろしい魔の手から逃げることができるのか?
テレビでこの映画を見たとき
なんて怖い映画だ!!って思いましたぞ。
ただ、さえない中年のおっさんの乗ったボロ車が
アメリカ西部の砂漠の果てしない道を大型トレーラーに追い掛け回される
だけの映画なんですよ
それが何故にこんなに怖いのか?
まず、トレーラーの運転手の顔が一切映りません。
うつるのは、大きな二の腕くらいです。
表情のわからない敵のこわさ。
何を考えてるのか、全くわからないんです。
歴然とした馬力の差。
あんなデカイトレーラーにぶつけられたら、ボロ車なんかひとたまりも無い
猫がねずみをいたぶるように、広い砂漠を追い掛け回すのです。
それだけの映画なのに、怖いんですよ。
日ごろありそうなシチュエーションってのも
恐怖の引き金になりますね
ちょっとした割り込みや、クラクション、煽り運転なんかで
命を失うトラブルもあるもんね。
世の中、わけのわからん奴が多いですもんね。
この映画と同じような怖さを感じるのが
筒井康隆の「走る取的」っていう短編小説。
これが、小便ちびるくらい怖いぞ!!
空手の有段者の友達と飲んでいて、気の大きくなった
主人公が、近くで飲んでいた取的(相撲取りの卵)を小ばかにするようなことをいうのです。
それを聞いた取的の1人の怒りを買い、取的は主人公を執拗に睨みつけます。
はじめは馬鹿にしていた主人公ですが、頼りの友達が
「相撲取りだけは駄目だ。奴等は人間じゃない・・」というのを聞くと
主人公と友達は、その場を逃げ出します。
しかし、怒った取的は執拗に2人を追いかけます。
2人は夜の街をひたすら逃げるのですが・・・
この小説も、取的の表情の描写はあるものの言葉は一切発しません。
それが怖い。
一番怖かったのが電車のシーン
このシーンを読んだら、絶対小便ちびるぞ!!
映画も本もどぞ。
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