アルルカンと道化師
池井戸潤先生の作品です
久々に本を読みましたわ。
最近は、時間があったらスマホばかりいじくってて
なかなか本を読む時間がありませんでした
前々から買ってて積読してた本です
半沢直樹シリーズの異色バージョン
半沢直樹が、大阪西支店の融資課長時代の話です
相変わらず、銀行マンとはこうあるべきっていう理想のもとに
正義を盾に突っ走る熱血漢を演じてます
そして対峙するのが、会社の論理で動く会社人間たち
会社の利益が最優先それは自分の出世を意味してます
今回は、大阪を舞台に美術品関連の話です
大阪の老舗、仙波工藝社は、業績不振で青息吐息。東京中央銀行からの融資がなければ
倒産する寸前です。
半沢はなんとか融資ができるように、リストラを進め担保の確保に奔走しますが
本店の業務推進部の宝田部長が、横やりをいれてきます
ジャッカルという新進気鋭の(今でいう楽天のような)企業から
仙波工藝社を買収したいというオファーがあると。
大阪西支店の支店長浅野に宝田から「絶対この買収を成功させろ」と指示がきます
しかし仙波工藝社の仙波社長にはその意志は全くなく
独自の再建を目指し、半沢もそれを応援します
当然、支店長と半沢は反目することに
支店長以下反半沢一派は、あらゆる手を尽くして
融資を阻止しようとたくらみます
融資ができなければ、倒産になり必然ジャッカルから資金援助を受けることになります
しかし半沢はジャッカルが赤字推移で価値のない、
まったく業界も違う仙波工藝社を買収するメリットって
一体なんだろうという疑問を抱きます
そんな中、仙波社長の叔母の堂島政子から意外な話を聞きます
亡くなった堂島政子の夫芳治から亡くなる直前に
仙波工藝社には宝が眠っていると言い残して死んだという
半沢はその宝とは何かを探し出そうとしますが・・・
とまあこんな感じです
相変わらずの半沢直樹節がさく裂しますが
ちょっと弱いですねw
半沢も課長という役職のせいか、いまいちパワー不足ですw
でもそれなりに、倍返しをしますのでご安心を
しかし、半沢直樹のように性善説で物事がすべて解決できれば
話は簡単なんですけどね
世の中にはいろんな思惑が渦巻いてますからね
今回半沢も危ない状況に追い詰められますが
味方がいたおかげでたすかりますが
そんなまともな人間なんかそういませんからね
このシリーズを読むたびに
自分はどっち側の人間だろうかと考えちゃいますね
まあ半沢側ではないなあw