きょうも、きょうとて

ちょっと寒なってきたからか、スピカがキャリーに入ってる。

おくつろぎのご様子。

ところめが。
これはご存知、いちのお気に入りの寝床。



かくして、争奪戦の火ぶたが切って落とされるのだった。

白花豆

以前、お菓子作りの講習で「練り切り」を習うた。
市販の白あん使こうたんやけど、ちょっと甘すぎた。
自分好みの甘さの白あん作りたい。
ということで育ててみた白花豆。

けどこの豆、どっちかゆうと甘納豆向きらしい。
白い豆は育てたことのうて、ネットでいろいろ調べたつもりやったんやけど。
白あんやったら、もっと普通サイズの白インゲン探したらよかったかな。

まあええ。
無事実ったら、甘納豆に挑戦してみよやないの。

しかし、こんな大きい実ぃなるとは知らんかった。


実ぃが大きいからか、全体的に重たい。
ツルがしがみついてるネットがたわんで、支柱がぐらぐら傾いてきた。
支柱打ち直して、地面が緩んで穴拡大したとこには石ねじ込んどいた。

花はまだ次々咲いてきてる。
頑張れ、甘納豆の素。

大根の種まき

冬ごもりに向けての準備が始まる。
今から育てるのは白菜と大根。

婆ちゃんたちは、白菜も大根も漬物にして保存する。
私もここに来た当初、漬物に挑戦したけど、結局食べへん。
塩気はどうも苦手や。

そんなわけで、白菜はなるべく雪積もる前に食べてまう。
ちょっとだけ畑にそのまま残しとく。
雪解けてからのお楽しみやね。

どっちかゆうと、大根のほうに力入れてる。
味噌汁に入れる以外は、切り干しにして保存する。
千切りやのうて、輪切りにして干す。

これがまた、おいしいねん。
戻しても結構歯ごたえあるし、なんか、ええだしとれてるような気ぃもする。

で、その切り干し大量確保を祈願しながら、うふふ、うふふと大根の種まき。

「ちょこざい」なまま

今年のオクラ、ぜんぜん背ぇ伸びへん。

去年、一昨年と、2メートル近こう伸びたから、今年はツタンカーメン豆の支柱ネットそのまま残しといた。
けど、いらんかったね、こんな高い支え。

それでも、ちっちゃいまま、実ぃだけはちゃんとつけてくれる。

ちょこざいにも、なんて言うたらかわいそうやな。

そろそろ寒なってきたから、もうこれ以上は伸びへんわな。

ありがとうね。
ちっこいのに、よう頑張ってくれたね。
ちょこざいにも、へへ…。

落花生の手

落花生、今年実ってくれるんやろか。

だんだん寒なってきたのに、土の中に潜っていってるようには見えへんねんけど。

そおっと茎を持ち上げてみる。
はい、ごめんなさいよ。

じーっ。

ん？
これは？


あの、茎の下にちょぼっと伸びてきてる、薄茶色のツノみたいなもんは？




おお、これはだいぶ長なってる。
間違いない。



やったぁ。
これなんか、ちゃんと土に手ぇ突っ込んでるやん。


株元の草刈しょう思てたけど、危ない危ない。
せっかくの手ぇ切ってまうとこやった。

空き家

田舎暮らしとか、移住とか、空き家バンクとか。
4,5年前までは、そんな単語ばっかりＰＣ検索してた。

けど移住しとうても、手ごろな家て、なかなか見つからんかった。
「登録してくれる人が少ないんです」
空き家バンクの担当者が嘆いてはったなあ。

田舎の人は、そう簡単に家を手放せへん。
住んでた爺ちゃんも婆ちゃんも亡くなって、子供らも町から帰ってけぇへんのに。

お盆の墓参りの時だけ、兄弟が集まったりする。
ただそのために家を残してある。

そのうち、子供らもだんだん帰ってこんようになる。

で、こんな家があっちにもこっちにも。

田んぼの色

朝晩、寒なってきた。
肌寒い、を通り越して、電気ストーブでもつけよか思うくらいの日ぃもある。

ほんま、いきなりや。
この辺、夏がめちゃ短い。

スピカは昼間、奥の間で独りで寝てる。
そのスピカがスタスタ戻って来て、膝の上によじ登ってくる。
やっぱ寒いんや。

ふと見たら、田んぼの色もちょっと変わってきた。


緑が薄なってきてる。
黄金色もええけど、これくらいの田んぼもきれいやなあ。

窓の外の月光仮面

キシキシキシ。
夜、隣の部屋から、なんか引っ掻いてるような音がする。
トイレ使うた後で縁引っ掻くけど、それとはちょっとちゃうなあ。

キシキシキシ。
見に行ってみたら、いちが熱心に窓引っ掻いとおる。



ああ、それな、ヤモリさんや。
「家守」て書くんやて。
この家、守ってくれてるらしいよ。
いちのことかて、守ってくれてるんちゃうかなあ。

見た目気色悪いけどな、
ほら、指の先に吸盤ついてるやろ？
あれ、割と可愛いらし思えへん？

そんなことゆうても、いちにはただの獲物かおもちゃ。
キシキシキシ。


あーあ、逃げて行ってもた。

やっぱし、ね

不穏な動きを見せてた昨日の、いち。

しばらくしたら、テーブルに載ってきたスピカに、ちょっかい出し始めた。

いち　「ちょい、ちょい」
スピカ　「ぬ？」


いち　「いえ、別に…」

スピカ　「まったくもう」
いち　「……」

スピカ　「キッ！」
いち　「いや、しゃあから、なんも…」


スピカ　「ほんま、油断も隙もあったもんやない」
いち　「ううう」


スピカ「わかってるやろね」
いち　「へ？」


スピカ　「ほんま、ゆうてわからん子ぉやねんから」





そして、
この時、


スピカは知る由もなった。

いちの魔の手が

再び伸びてきていることを。

よからぬことを…

いちがテーブルの上に載ってくることは、あんまりない。
そのいちが、テーブルの上でなんか固まってる。



「いち？」
声かけたら、横向いたまま
「ニャーゥ」


そんで、今度は別の方向いて、やっぱり固まってる。


「いち？」
もういっぺん呼んだら、ますます目線そらしていく。


う～ん、なんかおかしい。
こいつ、なんかよからぬこと考えとおるような…。

人懐こいなあ

虫は虫でも、きのうのムカデとは大違い。

畑周辺を、薄赤いトンボがすいすい飛び回ってる。
いっぱいいっぱい飛び回ってる。
「これ、なんちゅうトンボですか？」
村の人に聞いたら、「アキアカネちゃうか」て教えてくれた。

トンボて、よう飛ぶけど、よう疲れるんかな。
支柱やら防獣柵やら一輪車やら、どこにでも止まってひと休みする。

使うてる最中のハサミにまで止まりに来る。

おーい、なんぞおいしいもんでもついてるか？

ムカデ油

きょうは運が悪かった。
いちもスピカも、二匹とも奥の間に行ってしもてた。

いつもやったら、いちだけでもこっちの間に居って、不測の事態に備えてくれるのに。

晩御飯もすんで、座卓で機嫌良う本読んどったんよ。
脚の上でなんか動くもんがある。
見たらなんと、ムカデやんか！
かなりのでかさ。
そのでかいムカデが、わさわさーって脚の上這うとおるねん。


ひえぇぇぇーっ！！！


こりゃいかん。
そうやよなあ。
いちもスピカも私の月光仮面やけど、一年365日、一日24時間、ぴったりガードしてくれてるわけちゃうもんなあ。

というわけで、作ってみたムカデ油。
叩いて叩いて弱ったムカデのご臨終前に、サラダ油にポチャン。

残酷なことしとうないけど、あんた咬むもん。
今回、厚手の靴下の上からやったから助かった。
消毒と強力虫刺され薬で何とか収まりそう。

そやけどムカデて、歩いてる時は節と節の間めいっぱい伸ばしてんのかな。
動かへん時の1.3倍くらいの長さで、わさわさーって来るもんなあ。


下の写真、瓶に仕込んだムカデ油。
気ぃ優しい人は見んほうがええかも。

数か月で使えるようになるらしい。
ただ、めちゃ臭いらしい…。

実りの予告

豆の花が次々咲き始めた。

小豆。




落花生。




早くに咲き始めてた秘伝豆は、実ぃがついて膨らみかけてる。


うふふ、うふふふふ。
また、捕らぬ狸の皮算用、やってますねん。

アタシんちやからね！

いち、ご愛用のキャリー。
春、獣医さんに連れてった時、スピカが暴れて扉を割ってしもたキャリー。
なんでか、いちが気に入って、いつも中で丸まって寝てる。

こないだ、そのキャリーの中にスピカが。


もちろん、いちは怒ってキャリーの外から猫パンチ繰り出す。
そんなくらいでは、めげへんスピカ。
キャリー入り口付近でべったり寝そべる。

いちは近づかれへん。


このあと、ひと悶着ありまして、

またスピカに乗っ取られんよう、キャリー入り口で頑張るいち。


こんな壊れたキャリーでも、住めば我が家なんかなあ。

アトピー用化粧水

今年、野草化粧水をしこたま仕込んだ。
ドクダミ、スギナ、ヨモギ。

で、去年からの残りもあるし、ちょっと手足に湿疹出たら、惜しみなくジャブジャブ使うてた。

ところめが、ところめが。
なんでやろ、湿疹引っ込むどころか、よけい出てくる気ぃする。

作った化粧水はすべて35度の焼酎使うてる。
ひょっとしてこれは、アルコール分がいかんのやないか。
今まで自分がアレルギーとか、○○に弱いとか、そんなこと感じたことなかったけど、どうもおかしい。

この際、アルコール分に弱いと仮定して、ノンアルコールの化粧水を作ってみることにした。

材料はヨモギ、シソ、ユキノシタ、ドクダミ。
それぞれ4対2対2対2の割合で入れて、土鍋でことこと煎じる。





水の量が最初の半分くらいになったら、茶こしで濾して出来上がり。
冷めたらグリセリンを入れる。
アルコールが入ってない分、腐りやすいから、冷蔵庫に入れといて早めに使い切る。

ほんま、このぶつぶつと痒いの、なんとかなってくれたらええのになぁ。