あれ以来、猿さん現われへん。(クリック)
無事、山へ帰ったんかな?
水が少ななった田んぼ。
あら、誰かここ歩いてったんや。
お猿やないなあ。
いっちょ前に肉球ついてるやん。
けど爪伸びてるんちゃう?
よかったら今度切ったげよか?
あれ以来、猿さん現われへん。(クリック)
無事、山へ帰ったんかな?
水が少ななった田んぼ。
あら、誰かここ歩いてったんや。
お猿やないなあ。
いっちょ前に肉球ついてるやん。
けど爪伸びてるんちゃう?
よかったら今度切ったげよか?
山の中の、廃校になった小学校を利用して、ワークショップが開かれてる。
予約制やないから、受講者がゼロゆう日ぃもフツーにある。
静かーな時間だけがゆったり流れて、それはそれでよき一日となる。
この夏休みは、飴細工のショップも予定されてる。
持って来はった見本見てて、ふと昔の夜店のこと思い出した。
「まんが焼き」ゆうのがあったなあ。
おっちゃんが赤や緑の液体で鉄板の上に絵ぇ描いて、
その上からクレープ生地みたいなのを薄ーくのばす。
で、ひっくり返したら、絵ぇ描いたクレーブみたいな「まんが焼き」の出来上がり。
おばちゃんがわら半紙かなんかにのせて渡してくれたその「まんが焼き」、
家帰るまで待たれへん。
外側の生地、ちょびっとずつちぎりながら食べてって、
まんがのとこ、きれいに残して、
それから今度は、
ゆっくりゆっくり、まんが食べていく。
ほんのり甘い生地で、おいしかったなあ。
わたしらは見本の絵を指さして注文するんやけど、おっちゃんはつまり、その裏返しでサラサラサラって、絵ぇ描くんやもんなあ。
描きはるとこ、なんぼ見てても飽きへんかったなあ。
買い食い禁止の我が家で、この「まんが焼き」の出る夜店だけは、いつも父が連れて行ってくれた。
あのおっちゃんとおばちゃんの「まんが焼き」、どうなったんやろ。
廃校の時計は、ずーっとおんなじ時刻のままやねんけどなあ。
そうひどい振りはないけど、降ったりやんだり、しとしとじとじと。
こういう時、作物は病気がちになり、なぜか草は生い茂る。
それでも健気におっきくなろうと頑張ってくれてるうちの子たち。
大納言小豆。
芽ぇ、次々と出てきてる。
サツマイモ。
雨あがったらいっぺんツル返ししてみよか。
モロヘイヤ。
なんか黄色ッぽない?
ひょろひょろのおちびのくせして実ぃつけてるトマト。
これまたちび助のくせして、いっちょ前に花咲かせてる金ゴマ。
みんな、この長雨ももうちょっとで終わる。
ほしたらカンカン蒸し蒸しの夏や。
ともあれ頑張っていきましょか、お互いに。
この村が一番きれいに見える季節。
それがこの梅雨の時期。
草や木々が茂ってこんもりして、
雨上がりの山には靄がかかって、
田んぼの稲は若々しく青い。
なんでこんなきれいな村、
若い人らが暮らしていかれへんようになってしもたんやろ。
去年までは2羽やったこの村のカラス。
今年、もう2羽増えて、
いつの間にか6羽くらいが飛び回ってる。
あれは遊んでるんやない、いっつも小競り合いしてるみたいやな。
屋根が後ろの道とおんなじ高さになってる我が家なんか、格好の合戦場。
カラスって割と体重あるみたいで、ドスン、バリンって、天窓なんか破れそうや。
この子なんか、ほら、
朝からずうっとこの火の見櫓の上。
今までずっとおった子ぉとちゃうみたい。
あんた、なんか痩せてんなあ。
胸の毛ぇそばだってんのは、誰かに突っつかれたんか?
時々、あっちの方に向けて、必死で啼いてはります。
そんな大きな声出したら、余計お腹すくで。
ついこないだ、おチビちゃんが実り始めてるのを発見したばっかりやのに、
きょう行ってみたら、
おお!
いっちょ前のキュウリさんやんか。
ということで、本日の収穫。
サヤインゲンは、土にめり込んでたのを救出。
まだほんのおちびのくせして実ぃつけるから、裾ひきずってまうんちがうん。
うちの子ぉらほんま、なんでこんな「おませ」なんやろう。
「塒」とか「寝座」とか書くらしい。
この冬チクチク作った猫ベッド。
お陰様でうちの子たちには好評で、
満員御礼状態。
今年はまだ気温低いからねえ。
けどさすがに汚れてきたんで、こないだ洗ろたった。
段ボール箱を臨時お休みどころにしてるけど、「いち」さんご不満。
スピカさまにいたっては、寄り付きもしてくれはれへん。
母屋縁側のプライベート・ボックスでおくつろぎ。
洗ろうたベッドは最終乾燥の室内干し中。
もうちょっと待ってくで~。
お二人様の抗議にお応えすべく、
洗い替え用にもう1個、製作中でございますからにして。
私の住む町では夏と冬の年二回、町内一斉の「クリーン作戦」ゆうのがある。
住民総出で、各地域の草刈りやごみ拾いなんかをする。
この夏のクリーン作戦が先日行われた。
80歳以上の人らは「もう、ごめんしてもらお」ゆうて参加せんようになったから、参加者は年々減っていく。
特に私の住む地域は高齢の人が多いから、70代の人らが「若いもん」て呼ばれて走り回ってはる。
けどクリーン作戦、ええこともあるんやで。
崖の草刈りしてたら、野生のイチゴ見つけた。
よう見る「蛇イチゴ」とかいう食べられへんやつとちゃう。
これ、食べられるんやって。
村の人は「野イチゴ」て言うてはった。
家帰ってから水で洗うて、
庭のブルーベリーも摘んで、
畑のイチジク、一個だけめちゃ大きなってたからもいできた。
サヤインゲンも大きなってきてるからちょびっと採ってみて、
どうしょ、
おやついっぱいや ♪
こないだ、かなり強い雨降った日ぃ、
玄関閉めとこか、思うてふと見たら、
ん?
なんか、網戸にしがみついてる。
あれは… か、蟹さん?
「い、入れてぐでえーっ!」
い、いやしかし、君ね、
入れたげたいのはやまやまなれど、
うちのバヤイ…
「え、なんかおやつ?」
ちゅうやつとか、
「カーッ、暇だわまったく」
てな連中がおりまっさかい…。
この地にしては珍しい講座が開催されるというんで、参加した。
コーヒー豆を自分で焙煎してみよう、ゆう講座。
10人くらいが参加した。
どんな集まりでも、参加者は婆さんばっかりゆうことが多いこの町で、
珍しいこっちゃ、
爺さんが3~4人、40~50代の女性も2人参加してた。
自家焙煎がなんでええのか、ひととおりお話聞いた後、
いよいよ焙煎開始。
土鍋と急須合体させたような焙煎器に一人分ずつのコーヒー豆入れて、火にかける。
豆がはじけるポンポンいう音、焦げ目がつき始めるチリチリいう音、
耳すましながら5分から10分くらい焙煎。
好みの深さに焙煎出来たら、火からおろす。
私は深煎りにしてみました。
ええ香りでおます。
これは先生が持って来はったお手本品ですが、
左が生豆、右が焙煎後の豆。
この後、市販されてるコーヒー豆と、焙煎したての豆を使って、飲み比べしました。
チーズケーキも出て、うまうまでした。
夢中で飲んで食べてしてたんで、写真撮るのは頭から飛んでおりました。
久々の、文化の香りに包まれたひと時でした。