たんたらりんの、ぼーさぼさ♪
喜んでるバヤイかゆう伸び方。
草先が洗濯もんに触りそうになってきた。
今を逃したらもっとえらいこっちゃ状態になってまう。
ということで、
充電式草刈り機の性能がもひとつやから、
しゃあない、手刈り。
三分刈り、っちゅうとこかな。
左手前の小山は、刈り取った草。
短かなった草たちの間に、
タイム、咲き始めてる。
私の住む町で、今年の4月から粗大ごみの回収が始まった。
65歳以上で、車を持ってない世帯ゆう条件付きやけど、
とにかもかくにも、やっと始まった。
それまでは各自が車に積んで、処理センターまで運んでた。
この町に越してきて、なんだかな~、て思うたこと3つ。
1. 図書館がない。
2. 粗大ごみの回収がない。
3. 新聞が朝刊だけで、配達はバス停まで。
年々家の中の湿気がひどなって、カビ生えるわ、木材はふやけるわ。
ボロボロになってしもた本箱や昇りタンスその他計5点、回収申し込んだ。
回収始まったのは拍手もんやけど、そもそもこんな大型家具、玄関先まで運び出せる高齢者、どんだけいてるんやろ。
ずりずり引きずったり倒したりしながら、なんとか玄関外まで引っ張り出した本箱。
木材にもカビ生えんねんなあて、感心するくらいカビってた。
このあと、ずりずり、ずりずりと5点とも引きずり出して、ほとんど一日がかり。
翌朝、男の人が二人来て、軽四にパズルみたいに積み込んでいってくれた。
やれやれやけど、処分したいもんまだ仰山あるんよねえ。
ふと見たら、足元にスミレ。
裏の畑にも、草の緑が増えてきた。
うわあ、はよ草刈りして、杭立て直して、畑返却せな。
猫の手も借りたい‥。
「貸そか ?」
12月に入ってから、町の上下水道課からの防災放送が頻繁に流される。
水道管が破裂せんよう、保温材や布で巻いとけとか、
メーターボックス周辺にも気ぃつけいとか。
去年の冬、町のあっちこっちで水道管破裂して、
「貯水池の水量が少ななってきてる~ !」ゆう、節水呼びかけ放送まであった。
またあないなったらあかんから、今年はちゃんと防寒対策しとけ、ゆうことらしい。
メーターボックスは地面に埋まってる。
この中にもきちんと対策しとけよ、との町のお達しに従い、
すわ、雪積もる前に、
新聞紙包んだビニール袋、詰め込んどきましたがな。
そやけど町は、えげつないことも言うてくる。
夜は、蛇口から水ちょろちょろ出しとけって。
ごく細~うに。
ほんの鉛筆の芯くらいでええからって。
あのなあ、お役人さん。
この町の水道代がどんだけ高いか、
そこんとこよう再認識した上でゆうてはる ?
ここの水道代の高さ、兵庫県内でトップ3に入ってんねんで !
毎晩毎晩、鉛筆の芯ほど流し続けたらどのくらいの額になるか、計算してみたことある ?
そら私らかって、それが有効な凍結対策やゆうことはわかってます。
わかってますけど、
あんさんらの口からシャラ~ッと、
「ほんの鉛筆の芯くらい」てなセリフ‥‥。
一年の最後にぼやきとないけど、
殺生やで。
大阪から引っ越してくる時、荷物はだいぶ処分したつもりやった。
それでも9年目ともなると、いらんもんがあれこれたまってくる。
雪で閉じ込められてる間、こんなもんいるやろか、これおいといたほうがええやろか。
見知らん田舎で、なるべく人に頼らんと暮らしていこう思たら、
念のため手元に置いとくもんが増えてくる。
母屋には、引っ越して来た時の段ボール箱がまだ積み上げてある。
2年間使わへんかったもんは処分しよ。
そう思て、要るもんだけ引っ張り出しながら使こうてた。
2年なんかとっくの昔に過ぎて、
そのうち、そのうち、来年は‥‥てなふうに整理も処分も延ばし延ばしにしてきたけど、
もうええ加減、手ぇ付け始めなあかん。
いつまたぎっくり腰になるやもしれん、いつまた熱出して寝込むやもしれん。
さて、何から ?
まだ寒いから、母屋に行くのは覚悟がいる。
で、とりあえず居間として使こてる部屋にあるもんから。
早まって捨てても「あ、しもた !」て、慌てる恐れの少なそうなもんから。
カセットテープ。
レンタルCD借りてきて録音した音楽テープ。
英語勉強用に、レンタルビデオの映画音声を録音したテープ。
ラジオドラマを録音したテープ。
しんどかった時にひたすら聴いてた鳥の声や、ヒーリングミュージックのテープ。
クラシックやミュージカルのテープ。
10本ほど残して、あとは全部処分することにした。
テープ本体は「塩ビ」として、
ケースは「燃えるゴミ」として。
それぞれ、町のごみ袋、大サイズに2袋ずつになった。
まあ、いろいろ思い入れはあるけど、もうええやろ。
わくわくしたり、慰められたり‥‥。
たくさんお世話になりました。
長い間、ありがとう。
町にあったはずの分院がなくなり、最寄りの獣医さんまでは車で片道1時間。
自分で運転できんようになったら、往診してもらうのもひと騒動。
手の骨折をきっかけに、この村からの移動も考え始めた。
近畿で、新工法を使った格安平屋建ての多世代コミュニティを作ろうというプランがある。
とりあえずモデルハウスを1軒建ててみたというので見に行った。
高齢者向け住宅をメインとして、多世代が住むコミュニティを目指しているとのこと。
提供されるサービスや、コミュニティの造りについて、これから半年ほどの間に、参加希望者の意見を聞きながら固めていく予定。
しばらくかかわってみよ。
豪雨、地震、台風。
一通り過ぎ去ってくれたかと思ってたのに、今朝また北海道で大きな地震があったとのニュース。
この頃、テレビをつけたら災害の報道ばっかりみたいな気ぃしてくる。
日本中、どこ住んでも災害からは逃げられへんのかなあ。
今、住まわせてもらっている村の、なんでもない風景が、あらためて大切なものに思えます。
被害に遭われた地域の方々の、せめてもお体のご無事を祈ります。
屋根が壊れた家、倒壊してもた納屋とかもあったらしい。
雪かきしとかんと、郵便屋さん大変やもんね。
立派な家でも、ボロ家でも、
雪はあまねく公平に降り積もる。
そら、軒も壊れるわなあ。
ちょっとお陽ぃさん出たら、屋根の雪がゆるんでドスンドスン落ちてくる。
お相撲さんが10人くらいずつ飛び降りてるんちゃうか。
それくらいの音と地響きが村のあちこちでしてた。
で、雪が解けたら解けたで、雨の日なんかべつの問題が発生。
樋の、雪の重みでひん曲がってしもたとこから集中的に雨水が落ちてくる。
水も重さと勢いあるんやね。
ドボドボ、ザアザア落ち続けた結果、
「雨垂れ石を穿つ」
やったー、誰も入って来られへん♫
と、喜んでばっかりもおられへん。
郵便屋さんや、宅配便のお兄さんや、生協個配のドライバーさんが困りはるわなあ。
ちょうど今、雪止んでる。
外の道までの通路、確保しとこか。
うんせ、うんせっ。
わっさか、わっさか。
人ひとりやっと通れるくらいの細道開通。
また降ったらすぐに埋もれてしまうんやろなあ。
今回の雪かきグッズ。
前の住人が残してくれてた雪かきスコップ。
かかとにスパイクが仕込まれてるスノーブーツ。
それとゴム手袋。
力仕事で体はポカポカしてきたけど、ゴム手袋の中のお手々はちめたい、ちめたい。
スピカさん、お手々はーはーあっためて。
「あいよ! はーはー、はーはー」
いやいや、そのお手々やのうて…。
「ゆいま~る」というシリーズで高齢者住宅を全国展開している法人がある。
ここで詳しくは書けへんけど、ペットと一緒に暮らせる云々、この法人の理念には共感できるとこが多い。
今回、そのうちの栃木県の「ゆいま~る那須」に住む人を訪ねた。
広い敷地を生かして、平屋(一部二階建て)の二戸一木造住宅が数戸ずつのグループになって建ってる。
日帰りは電車乗り継ぎの関係ででけへんかったんで、致し方なく一泊。
もう数十名の方たちが暮らしてはるから、写真はできるだけ控えた。
私が泊めてもろたゲストルーム内の写真で、大体の雰囲気が伝わったらええんやけど。
トイレや浴室には、基本的な手すり設置がされてる。
これ、キッチン。
自分で簡単な調理できるように鍋類、それから長期滞在には便利な洗濯機も置いてある。
居室内。
杉材を使こうたフローリングや壁。
ゆったりしてます。
窓は大きめで、部屋の中から外の緑が楽しめます。
二階建ての棟には、エレベーターが設置されてます。
建物内は室内外ともすべて段差解消されてるし、車いすでも大丈夫。
数十戸住居は、こんなふうに中庭を挟んでいくつかのグループごとに建ってます。
中庭には、住民たちによって、花が植えられたリ、シンボルツリーが植えられたリ。
ここに住まう皆さんたちは、つかず離れず、さりげなく助け合いながら静かな生活を楽しんでおられるようです。
必要な場合は、介護保険サービスや、スタッフによる個別サービスも受けられます。
元気な人達は、施設内や周辺でいろいろ仕事見つけたりして、機嫌よう暮らしてはるようです。
東京や都市部にもこの「ゆいま~る」シリーズは何カ所か作られてる。
けど、ここはやっぱ独特。
森の木々に囲まれて、鳥の声も聞こえて、時間がゆったり静かに流れてます。
どの家の庭も、植えてる木や花以外、つんつるてん。
朝に夕に、婆ちゃんたちがじーっと庭にしゃがみ込んでる。
虫一匹、草一本も見逃せへん。
で、私が引っ越してきた時、うちの前庭にも草は生えてなかった。
土と砂利だけやった。
なんでこの家、こんな埃っぽいんやろと不思議やったけど、庭の土埃が入ってきてたんやね。
自然農の畑見慣れてたら、土むき出しのとこは落ち着かん。
学校のグラウンドなんか見たら、こう、胸元から首筋から頭のてっぺんまで、ザワザワザワッてのが昇ってくる。
それで、最初の一年、庭の草を生え放題にしてみた。
近所の婆ちゃんたちは、それが気になってしょうがないらしい。
「除草剤残ってるから撒いちゃろか?」
そんなこと言うてくれる人までいた。
草があかんなら、これならどうや。
草ちゃうでぇ。
花の一種やでぇ。
てなことで一昨年植えてみたタイム。
なんしか土むき出しの状態やのうて、庭一面生き物で覆いたい。
地面をずーっと這い伸びる「ロンギカウリスタイム」の苗を大枚はたいて4本買い、植えた。
去年の春、そのタイムが花つけてくれた。
植えて一年目は、まだこんなしょぼしょぼやった。
周りは以前として砂利だらけの土。
それが今年。
他の草、抜いてやったわけやない。
ぬかや油粕撒いてやったわけでもない。
けど、自力で地道に頑張り続けてくれてたタイムさん。
どうよ、どうよ。
去年よりちょっと進出して来てるやん。
土むき出し部分はまだまだあるけど、頑張ってくれてるんやタイムさん。
んふふ、うふふ。
ありがとね。
台所の壁、置いたある炊飯器、オーブンレンジ、コップやお皿。
ふっと見たら、そこらじゅう水滴ついてんねん。
えーっ!
この家に越してきて約三年半。
換気扇回したのはこれで二回目くらいや。
毎年お味噌作ってるけど、今までこんなに湿気籠ることなかった。
あー、これはもしかして。
寒なる前に一生懸命張った天井のプラダン。
こいつの効果出てんのかなあ。
窓や戸の隙間にも、隙間テープなるものべたべた貼ったし。
不細工なリフォームでも、何がしかの役に立ったんやったら、嬉しい。
おーい、猫ども。
おかちゃのリフォーム、効いてるみたいやでぇ。
「zzz…」
おーい。