いのち綱

今の時期、野菜が途切れてしまう。
ひと冬、雪の下で耐え忍んでくれた白菜、小松菜、ターツァイ、葉大根などは食べつくした。
畑に残っている食べられそうなものは、あとはこのキャベツとネギだけ。
私が作る白菜もキャベツも、結球しないけど、これがまたおいしいんだ。
しかもこのキャベツ、今まで花も咲かさんと、私の味噌汁の実になるのを待っててくれたんだよ。
ありがとうね。

初めまして

朝、外に出ると何やらいつもと違う気配。
ふと玄関方向を振り返ると、小さな顔が覗いている。
あんたか?
あんたがたムリムリちゃんか?



返事はない。
固まったまま動きもしない。
ごめん、ごめん、びっくりさせたかな。
いつものマンホール蓋の上にドライフードをちょっぴり置き、おかちゃは家の中に引っ込む。
ゆっくり食べてちょうだい。

豆の支柱立て完了

今年は三種類の豆に支柱を立てた。
三種類の豆とは、上の畑の紅花絹サヤ、下の畑のツタンカーメンとスイートスナップ。
スイートスナップはツル有りかツル無しか忘れてしもたので、念のため低めの支柱を立てておくことにした。
手持ち資材の都合もあり、支柱の立て方はばらばら。
先日UPした紅花絹サヤには枝付き竹、今回仕上げたスイートスナップには稲わら、ツタンカーメンには園芸ネットと稲わら併用。


右がツタンカーメン、左がスイートスナップ。

けど、この土地は風がもの凄く強い。
台風も何も来てないのに、力いっぱいドッドと吹いてくれる。
吹かれてわらがぐるぐる回らんよう、下の方に麻紐を張ってみた。
マメさんたち、ちゃんとつかまってくれるやろか。

絹サヤ支柱立て、地這キュウリ播種

昨年豊作だった紅花絹サヤ。今年も期待してます。
ひと冬じゅう雪に埋もれながら健気に生き残ってくれてる紅花絹サヤちゃんに、愛の支柱立て。


こちらも昨夏食卓を助けてくれた地這キュウリ。
昨年購入して残っている種3粒と自家採種した種3粒、計6粒ずつを2か所に蒔いてみた。
1か所6粒は多すぎやけど、昨年自家採種した種の力を見てみたくて。
この後覆土し、刈り草をかぶせておく。

お米のモミ下ろし

去年、稲刈りを目いっぱい遅らせてもイネの実りは十分ではなかった。
で、今年はモミ下ろしを10日ほど早めてみた。
三か所の畑に分けて、陸稲モチ、陸稲ウルチ、赤米、黒米、イセヒカリのモミ下ろし完了。
水稲ウルチ米「イセヒカリ」の畑植えは今回初めての挑戦。

ムリムリちゃん

この村に来て驚いたことの一つ。
牛やヤギ、鶏どころか、犬や猫を飼っている家が一軒もない。
昔、猫を何匹も飼っていたお婆さんがいたらしい。
そのお婆さんが亡くなり、放置された猫たちが野良となり、何匹かが生き延びている。
畑を荒らす鹿やイノシシに困った人々は、せめてイタチを捕獲しようと、罠を庭先に仕掛けている。
その罠にイタチではなく野良猫がかかる。
人々は猫だからといって放してはやらない。
保健所に持ち込む。


むやみに餌を与えることがいいとは私も思っていない。
けれど、雪に閉ざされた村で、危険を察知しながらも罠の中に仕掛けられた餌に食いつかずにいられない生きものたちを思う。
昨秋、私が聞いただけでも４～５匹の野良猫が罠にかかり、保健所に持ち込まれたという。
この村に残っている野良猫はあと１匹だけらしい。
罠に近づくな。
頼むから罠には近づかないで。
お腹すいたらここにおいで。
裏口のマンホールの上にドライフードを置いてみた。

翌朝、なくなっている。

姿はなかなか見せてくれないこの猫を、勝手に「ムリムリちゃん」と名付けた。
車を持たない私は、もしムリムリちゃんがケージに入ってくれたとしても、離れた町の獣医さんに連れていくことができない。
どしたらええんや。

でき過ぎた絵

たんぽぽに蜂。
こんな絵を見せられたらそりゃ、いよいよ春、って思いますがな。
で、その気になっていそいそ植えましたがな、ジャガイモ。
けど、この週末は戻り寒波で遅霜の恐れとか。
えーっ?
あのたんぽぽは?
あの蜂は?