猫とおかちゃと月光仮面    のんびりふんわり自然農

~田舎でのんびり自給生活…のはずが
    無農薬、無化学肥料の自然農。猫の手借りたい時もある~

わたしの月光仮面

2023年06月28日 | スピカ


スピカが逝ってしもた。

ふた晩、一緒に過ごして、
スピカを抱いて火葬車の助手席に乗せてもろて、
静かな山寺に向こうた。


お坊さんのお経は私がお断りしたので無しにしたけど、
もう動かへんスピカの、
おつむや背中やしっぽや、体中撫で撫でして、
お花で飾って、
「ありがとう」と書かれた白い布かけて、



用意してくれはった部屋の窓から、
スピカがゆらゆら、空に昇って行くのん眺めてた。

手元のカプセルに入れる骨だけ別にして、
これがスピカのぜーんぶ。



これを、粉骨して、桐の箱に入れてもらうことにした。
一足先に亡くなってた「いち」のお骨も粉骨して、おんなじ箱に入れてもらう。

昨日、粉になったスピカと「いち」を届けに来てくれはった。



「いち」、そっちでまたスピカの上に乗ってんのか?


スピカ、雨あがったら、「いち」と一緒に畑行こな。
おかちゃの畑見るのん初めてやろ、スピカ?





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贈り物

2023年06月20日 | もこりん

梅雨空の下、中庭にすっくと立つこの棟のシンボルツリー。

ポプラ、かな?

その足元に、

キノコやん。

おーおー、皆いっちょまえにキノコのかっこして。
かいらしなあ。

なんと、いつのまにこんなぎょうさん。



雨の贈り物やね。

きょうは畑、行かれへんなあ。
久しぶりに部屋におる私に、
  「はい、どーぞ」

もこりんからおかちゃへの
贈り物。
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選択

2023年06月13日 | スピカ

スピカ、18歳と7か月。
この子の顎には腫瘍があるそうです。

つい3、4か月前、初めて受診したこの町の動物病院でトータルな健康チェックをお願いして、
「歳のわりに腎臓もほかの内臓も特に問題ない」と、
獣医さんのお墨付きをいただいて喜んでたのに。

ふた月ほど前から急に左顎が腫れてきた。


ある日、食べ終わったご飯のお皿見たら、真っ赤な血ぃいっぱいついてた。
歯茎が腫れてて、それがつぶれたんやろか。

翌朝、スピカが寝てる私の枕もとのシーツが血で真っ赤に染まってた。

「歳のわりに健康」とのお墨付きくれたあの動物病院に連れてったら、
腰に注射一本打って終わり。
この先どうしたらええか尋ねたら、注射は2週間効くとの返答。

何がなんやらわからんまま、とにかく2週間後に通院したら、また注射打って終わり。
「これは何の病気ですか?」
それくらいしか尋ね方思いつかんかった。
獣医さんの答えは、
「顎に多分、腫瘍があるね。骨のガンね」

帰りのタクシーの中で考えた。
ガンやにしても、
たとえガンやにしても、
もうちょっとの間おいしいもんも味おうて、
もうちょっとの間安心して眠って、
痛いことや苦しいことはできるだけ少のう、少のう。

人間の言葉は話されへんけど、
スピカかて、尋ねたらそう答えんのちゃうかなあ。
どう、スピカ ?

そんな方法ないか、
ちょっとでもそれに近い方法ないか、
一緒に探してくれる獣医さん探してみよか ?

血まみれの口ぬぐうから、
拭いても拭いてもコベコベに固まってまうスピカの前足の毛。


せっかくここまで機嫌よう生きてきたんやもん。
どうせせなあかんランディングなんやったら、
できるだけ楽~に、静か~に。
ねえ、スピカ。

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動き出した

2023年06月06日 | 玉ネギ
雪が解けて、
あちこちから草の赤ちゃんたちが顔出して、
やがて一面の緑になる。


それも、わくわくする一歩やけど、
畑やってる身ぃとしては、
やっぱ、
これかな。

やったー !

早生玉ねぎ「ソニック」。

う、うりゃあー !

裸もち麦「ダイシモチ」も、梅雨前に急ぎ刈り取り。

季節が動き出した。
農作物はおおかたのバヤイ、収穫したら終わり、とはいかんのよね。
一生懸命実ってくれた作物たちにバトンタッチして、
今度はそれ食べる人間がせっせと後処理する。

玉ねぎはこの後、何個かずつまとめて吊るし玉ねぎにする。
ここに来て初めての収穫やから、まずは吊るす場所作りから。
フックやら紐やら棒やら、買うてこな。

もち麦は脱穀せんとね。
穂から出てるあのつんつんした芒(のぎ)外すの、下手したら血だらけになるんよね。
そんで、バラバラにした穂の中から、麦の実ぃだけ取り出す。
唐箕、前の家に置いてきてしもたから、しゃあない手箕でせこせこ頑張るしかない。
肩と息、続くやろか。

てなわけで、作物採れたら今度は人が動き回るわけです。

季節は動き、
作物も動き、
人も動き、

動かへんのは‥‥

動かへんのは、
このお方だけです。


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