8月下旬、サツマイモの畝、何ものかに食い荒らされた。(→)
私自身はその現場見てないから何とも言えんけど、
隣りの田んぼ荒らされたおっちゃんが、
「イノシシや」て言うてはった。
もいっぺん埋めといたツル、
こないだ掘り返してみたら、
冬ごもり中の貴重な野菜、イモツル確保。
それになんともかいらしいお芋さん達。
せめておやつ程度にでも、言うてたん聞こえたんかなあ。
「よち、あたち達もっぺん頑張る !」
とかなんとか言いながら、気張ってお芋さんつけてくれたんやねえ。
細うて、ちっこうて。
けど、この子らの頑張り思うたら、捨てられまっかいな。
細いのはお味噌汁用に。
ちょっところっとしかけてるのは朝の温野菜用に。
大事に大事にいただかせていただきます。
ありがとうね。
そんでイノシシさん、ひょっとして目ぇやら鼻やらあんまり良うない子ぉやった ?
お歳いってたんやろか。
それとも、あんまりごっそりゆうのもかわいそうやて、
ちょこっと残しといてくれたんやろか。
たまーにおっきなお芋さん出てきたら、
なんかものすごい得した気ぃしてくる。
そんで思わずイノシシさんに、言うてまうわ。
「ありがとう、ありがとうね」
サツマイモは荒地でも育つ、て言われるけど、
育てる場所によって収量はものすごい違うと私は思う。
今年、この村に来て8回目の秋、
サツマイモはこれまでで一番の出来やった。
うふふ、うふふ。
友達にもだいぶ送ったげられるし、
お味噌汁はお芋ゴロゴロ、イモだくさんのお汁にできるし、
干し芋なんか、せっせと作って、せっせと食べられる。
おやつなんか、毎んち干し芋食べてええねんで。
切るのもな、薄う薄う切らんかてええねん。
1.5㎝くらいに、バーンとぶ厚う切ったんねん。
ふん、ふん、ふん ♪
ツル定植してから120日~150日が、サツマイモの収穫時期らしい。
今年は5月末に定植したから、もうそろそろその時期。
まず、紅はるかを一株掘り上げてみる。
へーえ、私にしたらまあまあやん。
けど、紅はるか、高系14号、両方合わせて約50株。
あんまりのんびりしてられへんなあ。
雪に閉ざされる冬場。
我が家のメイン食材は、サツマイモ。
芋とツル、両方で私の命をつないでくれる。
昨年までの「紅はるか」から、今年は金時系に変えてみた。
一株に大きめのイモが1~2個ついてただけ。
で、今年採れたイモはこれで全部。
ツルは、一株掘るたんびに、畑で作り上げてしまう。
ふさふさ茂ってるサツマイモの葉っぱを、
根元から切って、
葉っぱ落として、
きれいな茎だけ集める。
この後、葉ぁがついてたすぐ下のきれいな茎だけを残す。
切り落とした葉ぁや、他の茎は、畑に戻す。
こんな形で畑から持ち帰って、
ツルは洗ろうて適当な長さに切って、冷凍しとく。
イモは一日陰干しした後、一個一個新聞紙でくるんで段ボール箱に入れ、冷蔵庫の上で保存。
よっしゃ、これでこの冬も安泰。
雨が続いたら、俄然やる気出すのがサツマイモ。
ちょっと油断してたら、すぐに根ぇ出して地面にがっしとしがみつく。
だもんで、雨の後はなるべくツル返しすることにしてる。
おーおー、おいしそうなツルやんか。
わが畑のサツマイモのバヤイ、何者かにごっそり掘り返されることがある。
無事に生き延びたとしても、芋はほとんどついてないこともある。
こちらはひとえに私の努力不足なんやろけど。
というわけで、サツマイモに関しては、お芋よりツルを最初から期待してる感がある。
ツルの処理は手間かかるけど、冬ごもりの間の命綱やもん。
気温だいぶ下がってきた。
収穫したまま、段ボール箱に入れて納屋に置いてるサツマイモ。
ちゃんと保存しとかんと、腐ってまうかも。
ということで、1個1個、新聞紙に包んで段ボール箱に入れ、冷蔵庫の上に。
「紅はるか」と「紅乙女」は、箱を分けて。
この小さい箱は、来春の種芋用。
ことしは台風、これでお終いかと思てたら、
また台風来るんやて。
サツマイモ、いつ掘り上げたらええねん。
しゃあないから空と時間のご都合伺いながら、ちょびっとずつでもとにかく収穫しとこ。
秘伝豆と紅はるか、それと紅はるかのイモツル。
掘り上げた芋のツルの、葉ぁ落としてたら、
なんじゃ、こりゃ。
でっか!
指でぷにぷにしてみよか。
いやいや、この角、なんやねん。
刺すんか?
けど、見ようによっては、ニコッとしてるようでかいらしい。
あんた、大きなったらなんになりたい?
妙に暑い日が続く。
これだけ暑いと、土の中どないなってるんやろ。
ということでサツマイモ試し掘りしてみた。
上の細い6本が紅ハルカ。
下の太目6本が紅乙女。
この差はどう判断すべえ?
去年の紅はるかは出来が良かったから、イモツル採りに挑戦。
4月9日、選ばれし2個の種芋を簡易温床に植える。
温床ったって、家の中での手抜き作業。
まず種芋をお湯で消毒し、プランターに植えてそれを発砲スチロール箱と段ボール箱とで二重に囲い、冷蔵庫の上に乗せといた。それだけ。
5月21日、冷蔵庫の上からその簡易温床下ろして覗いてみたら…。
なんか、出て来てるやん!
プランターごと取り出して水遣り、昼間は日光に当ててやること三週間。
わっさわさになってきた。
そこで6月15日、一部畑への定植に挑戦。
まず、プランターから出て来てる芽ぇの中で、できるだけ大きそうなやつを根元から切り取る。
そんで、先っぽと、真ん中と、根元、三つに切り離す。
定植に使うのはこの真ん中の部分で、ここには、葉ぁが3~4枚ついてるように切る。
この日切り取ったツルは11本。
一時間前後、お陽ぃさんに当ててちょっとしおれさせる。
そんでこれを、普通のイモツル植えと同じように、葉っぱは地上に出して畑に水平に植える。
ツル採った後のプランター。
もう一回くらい採れるかなあ。
残った先っぽはゆがいてお浸しに、根元部分は刻んでお味噌汁の具にいただきました。
さつま芋はほんと、根ぇも茎も葉ぁも食べられて、私の命綱の一つになってくれてます。
ありがとうね。
今年は最初から多い目に育てとこ。
思てぎょうさん植えたら、なんと今年は獣たちが見逃してくれた。
おまけに私が畑やり始めてから一番の豊作。
実を言うと、イモ掘り苦手やねん。
土耕したりせえへんし、土というより砂利みたいな畑やし、イモは安住の地を求めてあっちこっちに出張しはる。
あのネットの手前に見えてる畝、ここは比較的砂利粒が細かい砂みたいで掘りやすかった。
この畝は手ごわかったなあ。
一日5株ずつくらいしか掘られへん。
そこまで行くか? ゆうくらい遠くまでイモが散らばってた。
しかも、苦労してたどった挙句、そういうイモはちっこい。
まあなんだかんだ言いながら、計16mくらいの畝の紅はるか、全部掘り起こすのに6日かかった。
連日ゴソゴソ掘ってたら、婆ちゃんらが次々声かけて来る。
「なっとるかあ?」
成り行きで、その時掘り上げてる最大級のお芋を2~3個あげる。
それでも手元に残ったのが、
じゃーん!
私にしたら前代未聞の大収穫。
これで今年の冬ごもりはちょっとリッチ。
アライグマさんだかイタチさんだか知りませんが、今年はお芋見逃してくれてありがとうね。
一昨年なんか、まだ7月やゆうのにごっそり掘り返された。
どなたさんか存じませんが、7月はまだイモついてないやろ。
うちにしたら、埋め直しても今更イモ望めるはずもなく。
どうせなら人か動物か、どっちかに益あるようにしませんか?
てなこと言うても、やつらにはなかなか伝わらん。
今年もズタズタにされること覚悟で、多めに植えたサツマイモの苗。
ところが今年、今んとこ掘り返されんといてくれてる。
ひょっとして落花生みたいに、土の中でイモボロボロにされてるかも。
おっかなびっくり掘ってみた。
おおっ!
こんなでかいイモ採れたん初めてや。
イモツルも大事に食させていただくので、捨てません。
その場で葉ぁや太い茎切り落として、イモツルだけにしてしまいます。
切り落とした葉ぁと茎は、畑に戻します。
で、本日の試し掘り1株の成果。
うふふ、うふふ、上々やん。
今日はこの喜びを胸に、2株目は掘らんと帰ります。