塩漬けして、雨あがるん待ってた奈良漬け。(→)
やっとこさ晴れた日ぃに、塩水から引き上げて陰干し。
んで、町のスーパーで買うといた漬け粕塗りたくりながら、
漬けた。
この、粕塗りたくりながら容器の中に重ねていく工程、過去にも写真撮ってないのよね。
そら、両手粕だらけやし、
おひとりさまは予備の手ぇないし。
ともあれ、1~2年前に漬け込んだまま放ったらかしにしてた分も、この際全部一緒くたにして、
ひとつの容器に詰め込んだった。
「2021年漬け込み」として一括処理。
塩の濃度低めで作って、2年ほど前から冷蔵庫に入れてた分も、新しい粕に漬け替え。
漬け替え前はしょっぱかったけど、十日ほどして一本出してみたら、
うーん、まだちょっと色浅いなあ、思いながら切って、
ひと切れつまんでみたら、
な、なんと、
おいひい !
やったね、おかず増えた。
三日前に仕込んだキムチも、もうそろそろいけるかなあ。
わお !
見て見てスピカ。
我が家のディナー、今晩からごっつぉやで !
ふーん。
そらよろしおましたなぁ。
今年はもう、奈良漬け作らんことにしてた。
そやから白瓜の種も蒔かんかった。
ところめが、ところめが、
近所のCさんから「瓜いっぱいできたから、もらって」という申し出あり。
なんでもこの瓜、元はと言うたら、うちの瓜の血筋やそうな。
去年やったか一昨年やったか、瓜がぼこぼこできたんで「奈良漬にでもして」ゆうてCさんに何個かあげた。
そのまま食べきってくれたと思てたら、
何思たかCさん、その瓜から種とって、自分の畑に蒔いたんやって。
それがよう育って、今年は1個1㎏くらいのでかい瓜がぼこぼこできたそうな。
だからちょっともらってくれ、てCさんは言う。
まあ言うたら里帰りやね。
味噌汁に入れるくらいでは追っつかんから、
しゃあない、今年も奈良漬け作ることにしましたがな。
今回瓜の写真撮り忘れたんで、上の写真は過去に撮ったもんです。
瓜は沼目白瓜。
きれいに洗ろうて、縦半分に切って、種とって、
舟の形みたいになった中に、粗塩入れて、
これを切り口上にして漬樽の中に入れていく。
ちょうどこれまたいっぱい採れてるキュウリと人参も一緒に漬けることにして、
でかいキュウリは瓜とおんなじように種とって、
それ以外は丸のまま、塩ふりながら重ねて漬けこんでいく。
で、中蓋して、材料の倍の重石する。
今回材料は全部で4㎏ほどやったから、重石は5.5㎏と3.5㎏の二つを重ねた。
ちなみに粗塩は材料の20%、800g。
虫入らんように対策して、
1~2日したら水出てくるから、重石は半分に減らす。
これで1週間ほど置いといたら塩漬けは完了。
せやけど記録見たら、奈良漬けは毎年9月とか10月とかに漬けてるやん。
今年、瓜もキュウリも早いんかな。
一昨年、初めて挑戦した奈良漬。
そのつもりで白瓜やキュウリ、いっぱい育てて、

塩漬けして、



干して、

人参や大根も漬けこんだ。
んで、無添加の漬け粕に、

漬けましたんやわ。

人にあげたり、自分でもちょびちょぴ大事に食べてた。
初めてにしては、なかなかええ出来や。
そう思うてたのに。
こないだ、村の人からもろた奈良漬。
カリカリしてて、アルコール度も高いみたいで、衝撃的やった。
去年、私があげた白瓜で作ったんやって。
ええーっ、なんでこんな違うねん。

上は私が漬けたもん。
下が村の人が漬けたもん。
色は浅いけど、村の人がつけた方が、歯触りその他、私の好みや~。
漬け方教えてもらお。
それにしても漬け粕って、なんであんなに高いんや?
届いた漬け粕。

初挑戦の私にメールでいろいろアドバイスしてくれはった上、百聞は一齧りにしかずと、自分が漬けた一切れをおまけに送ってくれはった。
これが、熟成漬け粕。

おまけに入れてくれはった自家製奈良漬。

おいしうございました。
感激、感激。
味の見本になりました。
で、白瓜やら地這キュウリやら人参やら大根やら、漬ける材料をよう洗う。
瓜は縦半分に切ってヘタと種を取り除く。

塩は今回、種取る前の材料重量の15%。

瓜の場合は船底に入れるように塩詰めて、他の野菜は塩まぶして、
塩、野菜、塩、野菜と、大きな野菜から先に漬け樽に入れていく。

材料野菜と同じかその倍の重石を乗せて、

蓋して、一週間ほど置く。

一週間ほどして十分に水が上がってたら、野菜を樽から取り出して(水で洗ろうたらあかんねんて)、半日ほど陰干しする。
瓜も、

キュウリも、

人参たちも、

それから粕に漬ける。
粕、野菜、粕、野菜…て、交代に入れてって、最後は粕で表面覆う。
酒粕屋さんのアドバイスに従い、表面にホワイトリカーをちょっとだけ入れた。
ラップかビニールでぴっちりカバーして、

このあと蓋して終了。
うちはこんなもん入れるでかい冷蔵庫ないし、常温保存。
一年かなあ、一年半かなあ。
子供の頃、遠足の時しか食べさせてもらわれへんかった憧れの奈良漬。
うふふふふ。
しょっちゅう味見して、漬けあがり時期にはもう粕しか残ってなかったりして。

「酔っ払ろうて、畑で寝たらあかんねんで」by「いち」