猫とおかちゃと月光仮面    のんびりふんわり自然農

~田舎でのんびり自給生活…のはずが
    無農薬、無化学肥料の自然農。猫の手借りたい時もある~

暮らしのかたち

2024年07月02日 | 暮らし方

真冬にこの地に来て、
桜の季節が過ぎて、



もうすぐ初めての夏がやって来る。

朝は鳥の声に起こされる。
ベッドに横になったまま首もたげたら、
「いつまで寝てんねん」
不機嫌そうな猫と目ぇが合う。



天気のええ日はミニカーに農具や苗積んで、
テケテケ畑に出かける。

大風が吹いても、
大雨が降っても、



以前みたいに怯えんでええ。
猫と身ぃ寄せおうて、コンクリートの部屋の中でじーっとやり過ごしてたらええ。

あとはこのまま、
やり残したことひとつでも減らせるよう。

あー、あれやってみたかったなあ。
これも、やっといたらよかったなあ。

そんなことは言いとない。
言う暇あったらやってみよ。
人の目ぇやら口やらしがらみやら。
そんなもん、もうどうでもええ。

だっておかちゃ72歳。
あんまり暇してられへん。



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なんでか

2024年04月09日 | 暮らし方

こないだ、もの凄い風吹いた。
大体風強い土地みたいやけど、
それでもこないだのは特に凄かった。
裏手の竹やぶの竹、折れそうになるくらいしなってた。

物干し竿がガタンッ、ガタンッて大きな音立てる。
ベランダのサンダルが、風にあおられてズリズリ動いてく。
竿は慌てて下におろし、サンダルは部屋の中に取り込んだ。

PCニュースでは「全国的に春の嵐」て報じてた。

こういう時、以前住んでた山奥の家やったらもっと怖かったやろなあ。

以前住んでた村。
山の斜面に沿って段々に家が建つ村。
うちの家もそうやったけど、すぐ下の家もかなりの古民家。



築100年ほどの家。
瓦はところどころ反り返ってる。
道具小屋のトタン屋根はペラペラ。

古うから「吹上」ゆう地名で呼ばれてたくらい、下から吹き上げる風の強い地域。
台風、暴風雨のたんび、下の家の瓦やトタンが飛んでけえへんか気が気やなかった。

瓦だけやない。
家の前の崖は、しょっちゅう石が転げ落ちてくるし、雨降ったら斜面から水が噴き出す。


すぐ下の川は水嵩増して、ゴーゴー水しぶき上げる。


いつ崖崩れ起きるか、河氾濫するか、瓦飛んでくるか。
雨風治まるまで、ひたすら耳すましてた。

私の勝手で、選択の余地なくこの村に連れて来られた「いち」とスピカ。


いざとなったらこの子らどうして守ろ。
そればっかり考えて、暴風雨のたんび、ドライフードや水、トイレ砂、バッグにぎゅうぎゅう詰め込んでた。
猫カートとキャリー、雨除けのビニール袋かぶせて、スタンバイしてた。

あれから何べんか転居して、
「いち」とスピカは、ここに来る前に亡くなってしもた。
今回の風、それから雨も、強さは多分あの山の家とおんなじくらいなんかもしれん。

窓に打ち付ける風や雨の音には、やっぱり多少気持ちざわざわする。
それでも、あの頃みたいにチクチク刺されるような緊張はせんで済んでる。

なんでか。

地形とか、そんなこと以外のことも多分‥。
その理由、ここに住みながらゆっくり確かめていこ思てます。
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