薄暗くなった道をロッジに向けて下ってきた。時々振り合えってみると、針葉樹林の上からわずかに頭を出したボブソンとその上の空が焼けてきていた。
ロッジに帰り着いたのは出発から2時間半、10時になろうとしていた。
このコースでみた花は、木苺、ゴゼンタチバナ、フウロソウ、シシウド、シャジン、イチヤクソウ、ベンケイソウなど。それに “リンネソウ” が道端に咲いていたのだった。これだけは何とか上手く撮りたいと先を急ぐガイド女史の声に逆らって一眼レフを構えたのだが、やはり暗い中では難しく、ピンボケになってしまった。
約1時間で湖に着いた。
しかし、そこからの道は雪解け水であふれており、それ以上は近づくことは出来なかった。美しい湖のひとつは見ることが出来なかった。実は、昼間ヘリから見た湖の中のひとつがキニーレイクだったらしいのだが・・・
深い森は薄暗くなってきた。ここで引き返すことに・・・
キニーレイク・Kinney Lakeの入口、ボブソン橋の下の激しい流れはキニーレイクを源にしているらしい。
この日のパワーハイクとは4時間のコースを出来るだけ短時間で歩こうというものだった。歩き始めた時間がまだ明るいとはいえ午後7時をまわっている。このコースは高原の花をたくさんみられるところだというが、その花の写真をゆっくり撮ることは出来ない。