この峠道には斉藤茂吉の句碑?がいくつか。正しく読めているか自信がないが・・書きとめてみた。
雨あとの滑る山路を四人して 田麦俣まで直にあゆめる
人おとも遂に絶えたるこの山は 橅しげりたり昼暗きまで
峪そこの笹小屋という一つ屋に 足ちぢめて共にねむりぬ
山の雨晴れゆかむとして白雲が 立ち上ること動きてやまず
俳句でなく短歌ですから、句碑でなく 「歌碑」というのでしょうか?
松尾芭蕉は、月山に登って句を残しているというが、六十里越え街道は歩いてないという。
コホノギ・オホノギは “文字どおり、山を掘りぬいた街道。街道幅約2メートル。四季を通じてブナの木がトンネルを作るが、春の新緑や紅葉の秋にはもちろん、特に日差しの強い夏には頭上を覆って、程よい日陰を呈して不思議な心地よさを感じさせてくれる場所である”
湯殿山は標高1504m。月山に連なる丘陵で、中腹に「出羽三山総奥の院」といわれる湯殿山神社がある。
“社殿はなく、湯殿山の「ご神体は、お湯の涌き出る不思議な巨岩だった。昔の人々は命を産む女性の神秘を『ご神体』に重ね、五穀豊穣と子孫繁栄を託して長い間祈りをささげてきた。”
街道歩き2日目の最後に湯殿山を参拝した。この巨大な鳥居の中は神聖なので、撮影禁止。もちろん『ご神体』も。熱い湯の涌き出ている大きな岩の真ん中からこんこんと・・。その周りをはだしで回り、拝んだ。最後は足湯のようなところが設けられており、ゆっくり一日の疲れを取ることができた。