ねもばーばのはっぴーらいふ

バーバの山歩き、花めぐり

7月27日(日)市民登山・甲斐駒ヶ岳

2014年07月28日 | 山歩き

上田市民の皆さん25名と甲斐駒に登った。武石山岳会員15名が5つのグループを編成し、17日に説明会を行い今日はいよいよその日になった。お天気も午前中は持ちそうだった。

早朝3時半の集合にも全員あつまり、上田市を2台のバスに分乗し出発した。

5時半の伊那市長谷バス停で乗り換え予定より30分早く北沢峠に到着。

6時半頃から準備を終えたC班から出発した。A班は最後を受け持つことになっている。私はその班のアンカー。

長衛小屋前の沢を渡るA班    A班の前にD班。

仙水峠は間もなく

後ろを振り返ると、2年前に同じ市民登山をした仙丈ヶ岳、ここからが見えるのは小仙丈ヶ岳。

 

 8時近く仙水峠。休憩後、班毎に集合写真を撮った。

A班長Sさんの説明タイム゛向うに見得る尖がりは鳳凰三山の地藏岳・オベリスクだよ”

麦藁帽子がトレードマークのA班長Sさんのお顔をちょっと拝借。背景は摩利支天。

 

ここまではどの班も皆さん元気な様子。ここから駒津峰まで樹林帯の急な登りが始まる。

各班長と救護班長の私は情報伝達用のトランシーバーに電源を入れる。

9時、駒津峰に到着。水分の補給や軽食でエネルギーの補給。小仙丈岳がよく見えるようになった。まだ雲はついていない。

甲斐駒の頂上と摩利支天

間もなく、南アルプスの高峰・北岳と仙丈岳に雲がついてきた。もうすぐこっちにも来るぞ・・・

                      

 

            

こっちの山の上にも雲がついてきた。トランシーバーから私に ゛六方石の辺りで3人が座り込んでいるので頼む・・” と。

しかし・・既に私は(ザックを駒津峰に置いて空身で歩いている)D班の女性を引き受け、A班より先に登りはじめていた・・

とにかく30分先のそこまで行って様子を観ることにした。6方石と呼ばれている大石の下では男性2人と女性1人が待っていた。女性は脚が痛い人の友人らしい。

2人はこれ以上カンバって上に行っても歩けなくなりそうだからここで休んでいたいという。男性の1人は会員でもあるドクター。俺もここから先は遠慮するよという。

そうこうしているとA班が追い着いたので、私とスリングで繋がっている人を班長に渡し、3人を連れてここを動くことににした。駒津峰まで戻るにはアップダウンの繰り返し。しかも、雨降り風が吹き始めた。

トランシーバーから゛B班、11時10分登頂できました!”と聞こえてきた。こちらから゛皆さん元気ですか?”と質問したが、どの班からも返答が無かった。トランシーバーの調子がイマイチだ。

休みながら何とか駒津峰まできたが、太腿を押さえて゛もうだめだ!”と座り込んでしまう。そこで奥の手である漢方薬ツムラ68番(山屋の間では既に常識)を2包飲んでもらった。10分待っても大腿部の痙攣は治まらず立つとやっぱりダメだ!と寝転んでしまう。ドクターにもう1包追加してはいけないかな?と聴いたが、ドクターはNO!という。そして゛nemoさん、もうへりを呼ぼう・・”と言い出した。私はこんな日に(というのは、今日は信州山の日でイベントが多いし、天気が悪くなっているし、多分県警は超忙しくて直ぐ来てくれないだろう・・・)と。にかく自力で下山させたいと。ご本人にもう少し待ってみようと話した。そうこうしている時、自分用の新しい膝用のサポーターが2つザックの底にあるのを思い出した。大腿部の痙攣だし、サイズMで男性には小さいけれど、この際だやってみようと。すると何とか男性の膝にも巻くことができた。その効果か、68番が効いてきたのか、その男性は゛これなら歩けるかもと、立ち上がった。

班長たちへの連絡用のトランシーバーは上手く繋がらない。仕方がないので、メモを残すことにした。駒津峰の道標柱にはA班長の麦藁帽子と(空身で登っていった女性の)ザックがくくり付けてあった。その麦藁帽子にメモを挟み込んだ。「〇〇さん・××班長へ。T先生と、D班のTさん、Kさんと私の4人は11時半に双児山に向けてここを下ります」と。

それからは急なザレている道をゆっくりとこわごわと下り始めた。休んで元気になったドクターが男性のザックを背負ってくれ、私は少しでも歩きやすい道へと誘導した。そのうち雨がぽつぽつ始まり、ついにカッパを着ることになった。山の上の皆さんも尾根の上で雨にあっていることだろうな・・冷えていないだろうかと心配になった。

3人と間隔が開いてしまうので、少ない花を見つけて撮りながら辛抱強く待つ私・・

それにつけても、先日の月山、鳥海山に比べてなんと花が少ないことか・・・

ツマトリソウ

苔とマイズルソウ

ゴゼンタチバナ

        花の終ったイワカガミ

                       

                        苔とコメツガの幼木

                       

 

それから後は、男性は脚の痙攣を繰り返すことなく、14時半、北沢峠に下り終えることができた。通常の2倍の時間を使って。

こもれび荘のロビーに入りコーヒーでひと息入れていると、間もなく、登りで先頭を努めていたC班が、下りも先頭をきって北沢峠の樹林の奥に見えてきた。

15時30分までには全員がそろった。中には脚が攣りそうになった人がいたようであるが、各班の班長は何とか対処できたようだった。笑顔の方、疲れきった顔の方などさまざまだが、大方が無事下山できた。

クリンソウ 2週間前、ちょうど見ごろだったが今は終盤。

                       

16:00の最終のバスに間に合って、明るいうちに上田市に帰着できた。

めでたし・めでたし ・・・

↑ これは午後5時、帰りのバスから撮ったもの。雨雲は去っている。手前の大きな峰は鋸岳

甲斐駒ヶ岳は中央のやや尖った峰2,967m。その右は下山のコース双児山2,649m

コメント (2)
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