雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

散歩中 ピンチになった 滝汗だ

2014-12-23 12:48:12 | 愛犬風愛(ふあ)と鈴々(すず)の日常
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それは、今朝のことである。


今年最後の講義があるということで、学校に行った風パパ。


必然的に今朝のお散歩は、私が風と鈴の二頭引きで出かけます。




お天気もよかったので、今朝は森が多い泉谷公園をお散歩することにしました。



途中は、遊歩道ではなく住宅街の道を歩きますが、比較的車も少なく


鈴ちゃんもサクサク歩いてくれます。






風ちゃんもチラチラッとママの方を見てくれ、いつもの笑顔も見られました。



「うん、気持ちのいい朝だわ。風ちゃんも元気そうでよかった」。



この時は、この後襲われるピンチに気づく余地もなかった。




しばらく歩いていると、住宅街の奥に森が広がり、そこに下りの道が出現する。



そう、ここが風も鈴も気に入っている泉谷公園だ。



うちからこの公園に向かう時は、住宅街からまず森エリアに入り、そこの山道をどんどん下っていくと、広場や池のある公園らしいゾーンにたどり着く。



この森エリアも散策道が複数あって、ここを歩くだけでもいい散歩になります。





今朝も森林浴を楽しみながら、この森エリアを歩いていました。




もう少し下っていったら、広場に出るわ。



風と鈴をロングリードにしながら、誰もいない森をゆっくりと歩いていた私。





その時、突然、思いがけない腹痛が襲いました。




「うっ、痛い。なにこれ?何の痛み」


私はお腹を押さえて考えました。


今朝、便はお散歩に出る前にちゃんと出たし…。



朝は、パンとチーズ、フルーツジュースを飲んだだけで、お腹に来そうなものは食べてないし…。



「でも痛い…」



風鈴たちは、くんくん匂い嗅ぎをしたりしながら、広場の方へ進んでいきます。




「いや、ちょっと待て。やっぱりこの腹痛は、腸だ。いや子宮ということも考えられなくはないか」


私は、あまりの痛さにその場でしゃがみこみ、あれこれ考えました。



しかし、しばらくすると痛みの波が少しおさまり、私は立ち上がり考えました。




「これはもしかして、ヤバイかもしれない。このまま散歩を続けるのをやめて、引き返そう」。


そう決意して、風鈴に声をかけて


歩いてきた森の山道を上りはじめました。



「あれれ?今日は、もうもう帰るの?」そんな顔で見る風ちゃん。


鈴ちゃんは、引き返すのを少しイヤがったけれど、リードを引っ張り


「今日は、このまま帰るのよ」と伝えました。





そして、ゆっくり山道を上っていると、再び腹痛に襲われました。



「うっ、むヤバイ。この痛さはやっぱりゲーリーさんに違いない」。



私は、過去の腹痛の経験からそれがわかりました。





家までは、まだ少し距離がある。



「なんとか持ちこたえろよ」。


私は、自分自身のカラダにそう言い聞かせ、ダッシュで家に帰ろうとしました。



すると鈴ちゃんが「ちょっと待って」とばかりに、草むらに入ってウンPをしました。


「うわぁ、鈴はいいよな。ここでできるから。出したいのはママのほうやのに…」。



鈴は、家を出てすぐにウンPをしたので、もうしないと思っていたのに。


かなり焦ってきているママを尻目に、鈴ちゃんは悠々と2度目の排泄です。



片づけるためにしゃがんでいると、またも腹痛がきて


「もうそこまで来ているよ」とお腹の中の土石流がほざきやがる。



うっウッ、このまま立ち上がって、ダッシュで帰るべきか


腹痛がおさまるまで、しゃがんでいるか。



ピンチの中で、私の頭はぐるぐる。




一瞬、泉谷公園には、広場を超えた向こう側にトイレがあることを思い出しました。




「あっちに向かおうか。イヤ今いるところからだと、400mほどある。山道なので徒歩7分ほどか。

 家は、ここから10分ほど。それなら、公園の方が近いか。


 でも、風鈴の二匹をつなぐところってあるだろうか。

 そこで焦ってしまうと、取り返しのないことになってしまうかも…」。



「よし、やっぱり家に帰るぞ!!」


私は、鈴のしたものを片づけて、決意も新たに立ち上がった。





その時のお腹は、キュルキュル状態。


どんどん冷や汗が出てきて、かなりピンチに追い込まれている。


気持ちばかり焦り、リードを引っ張り気味になるけれど



風ちゃんは「ボク、坂道はゆっくりしか無理です」とばかりにノロノロ歩いて、さらに匂い嗅ぎを始める始末。




あんたら、このママのピンチをわかってくれへんのか!!





その時の私は、かなり血相を変えていたと思う。



そんなママの顔を見て、風は何かを感じ取ったみたいです。



「帰るで、帰るで」と連呼し、かなり風ちゃんを引っ張って、森エリアを抜けました。



後は、住宅街や。


走ればここから自宅までは5分程度のはず。



もう、土石流はそこまで来ている気配。


私は必然的に小走りに。


すると鈴ちゃんが「ママ、お家まで駆けっこね。OK」とばかりにいっしょに走りだしてくれました。



しかし、老犬風ちゃんには、それが無理…。



と思いきや、後ろを振り返ると、風ちゃんも速歩でついてきています。



「風ちゃん、ありがとう。ママと走ってね」と心の中で叫び(本当は声に出したかったけれど、腹痛でその余裕もなかった)。


家に向かってダッシュ。


風ちゃんもギャロップ走りまではいかないまでも、ママが小走りする速度ぐらいは、しっかりとついてきました。



あの角を曲がって、次の角を曲がったら、うちの家の門が見えてくる。





ときどきやってくる土石流の波と闘いながら、家の門までなんとか辿りつきました。


ここまでくれば、もう安心?!




「うわぁ、鍵カギ」。


うちは防犯上のこともあって、玄関はもちろん、道に面している門もしっかりと鍵をかけて

散歩に出ます。




私のキーホルダーには、千葉の家の鍵、門の鍵、ガレージの鍵、車のドアの鍵、車のエンジンの鍵、自転車の鍵、高槻の家の鍵の7つの鍵がついていて、焦るとなかなか見つけられません。



ここにきて、大ピンチの風ママです。




「あかん落ち着かなきゃ」。


なんとか鍵をみつけ、門の鍵を開け、リードをはずした風鈴を門の中に入れ


外階段を上り、庭を走り、やっと玄関の鍵に手をかけました。



うわぁ、なんて遠いねん。













そこからのことは、少し記憶が飛んでいますが


気が付いた時には、トイレで土石流を流している時でした。



「ああっ、間に合った」


安堵する気持ちと、再び襲ってくる腹痛とで、しばらくトイレから出られませんでした。



すると多分玄関のところからでしょう。


鈴の「ピィー、ピィ(ママ、おうちの中に入れてよ)」という声が聞こえてきました。



「わかってる。わかっているけれど、ママは今取り込み中なんじゃ」と心の中で。








それから、一旦落ち着いたので、トイレから出て、風鈴を家の中にいれました。


でも、また苦痛に襲われ、再びトイレへ。



まだそれをくり返しながら、このブログを書いています。










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