雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

声だけで ちゃんとできるか やってみた

2021-01-18 22:11:50 | ドッグダンスやアジリティ、トレーニング


さて今日は、ドッグトレーニングについて、少し整理したいと思っています。

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まずドッグトレーニングは、犬の学習によって成り立つものだと思っています。

では学習するためには、何が必要でしょうか?

学習は、大きくわけて

●実体験による学習
●観察による学習
●言語による学習


の3つがあります。

犬の場合は、そのほとんどが「実体験による学習」で

心理学の中でも、行動分析学的な言葉になりますが
「馴化」や「鋭敏化」、「レスポンデント条件づけ」、「オペラント条件づけ」といったことは、すべて実体験、つまり経験による学習になります。


なので犬に何かを教える場合は、「実体験による学習」をさせることが重要になります。

ただし、先日ここにも書いた「Do As I Do」は、観察学習とオペラント条件づけ
さらに「Do it」の言葉の理解が必要になるので、言語による学習も含んでいると
感じています。


ただし、犬に対する
●観察による学習
●言語による学習
の研究は、近年始まったばかりだと思われるので、今後いろいろなことが
わかってくる分野だと思っています。




さて、では犬に行動を教える方法としては、どんな方法があるのでしょうか?

まず、どんな行動も生起したことがなければ、条件づけることができません。


なので、やってほしい行動を生起させ、ちゃんと形成できるようにすることが
まず必要になります。


行動が生起するようになれば、その行動を強化し、弁別刺激と呼ばれる
キュー、合図となるものを提示して、その行動が生起したら、強化子を与えるというのが
行動分析学的な教え方になります。


では、やってほしい行動を生起させるためには、どんな方法があるのか?


レイモンド・G・ミルテンバーガー著の「行動変容入門」には、

新しい行動を形成する方法として
●シェイビング
●プロンプト

が紹介されていて、プロンブトの中には
言語プロンブト
身振りブロンプト
モデルプロンプト
身体ブロンブト

があります。

では、犬に限定した場合はどうでしょう?

例えば、先日も動画をアップした、風愛ちゃんにバスケットゴールにボールをシュートさせる行動を形成させる時に

私が「ボール」と言って、ボールの存在に目を向けさせるのは
言語プロンブトになるのかしら?

そして、ボールを指さしたり、ゴールを指さしたりするのは
身振りプロンプトかな?

例えば、私がボールをゴールにシュートするシーンを風愛ちゃんに見せたりしたらそれは
モデルプロンプトなんでしょうね。



でも犬の場合、多くの場合はトリーツを使った誘導によって、行動を形成させるプロンプトが多いんですよね。





オスワリやフセを教えるのも、最初はトリーツを手に握って
犬の鼻先をその手につかせて、動かしてそのポーズをとらせるように教えました。

このトリーツを持つ手を動かして、その行動の形成を促すのは、どのプロンプトになるのでしょう?

そうそう、オスワリしない場合に、犬のお尻を上から抑えるという方法もあります。
これは、身体プロンプトになるんでしょうね。


さて、行動がある程度形成するようになったら、弁別刺激となる
キュー、合図となるものをつけていきます。

つけるといっても、最初にキュー、合図となるものを出して、犬のがその行動をしたら、ご褒美となるトリーツを与えて強化するという方法です。

誘導法で教えた場合、最初はトリーツを持つ手を動かしますが
できるようになったに、トリーツは持たず、手だけを動かし
ハンドシグナルと呼ばれる手の合図に切り替えていきます。

犬にとっては、視野に入る手の合図は、比較的わかりやすい弁別刺激になります。

そのハンドシグナルで、犬がその行動をするようになったら、

ハンドシグナルと同時、もしくは少し前に言葉によるキューを出します。

その言葉と、ハンドシグナルが同じ意味を持ち、その行動を促すものだと条件づけるためです。


えっちょっと待って!!

これって、刺激等価性?


「犬は、言葉の意味を理解できない」とされていたけれど

「オスワリ」を示すハンドシグナル⇔「オスワリ」という言葉の音声

「オスワリ」を示すハンドシグナル⇔座る行動

これがあって

「オスワリ」という言葉の音声⇔座る行動

だと犬か理解していることにならないかな?

いや違う、弁別刺激と行動は、刺激等価にはならないか…。

あかんわからなくなってきた。


ゼミの勉強会で教授に質問してみよっと。




さて先日もここに書いたように「Do As I Do」を教えるためには
まず「言葉」だけでちゃんと反応する行動が3つ以上必要だということでした。

ということで、ますば犬の基本的な行動である「オスワリ」と「フセ」を

ハンドシグナルを全く出さない状態にして、音声だけで鈴ちゃんと風愛ちゃんが
どんな行動をするのかやってみました。

「オスワリ」と「フセ」の言葉だけで、ちゃんと反応したら

それは、言葉の意味をわかっていると思うんだけどなー・・・。

やってみたら、鈴ちゃんと風愛ちゃんの反応は、違っていました。

種犬鈴と風愛 声だけでオスワリとフセができるのか、やってみた


最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。