ギリシャの債務問題がくすぶっているユーロ圏、アメリカの景気もはっきりしない、そして、中国なのだが、4~6月のGDPが前年同期に比べ9.5%の増加、ふらふらの世界経済を支える役割を果たしている、これはこれで大変なことだ。
ところが中国の国内では、6月の消費者物価指数が前年同月に比べて6.4%の上昇、これは2000年6月以来の高い数字で、1年物の定期預金の金利より上で、預金していても目減りしていくだけということになる。
急激なインフレであり、人民銀行は物価を安定させるため、今年だけで3回の利上げ実施しているが、どうもはかばかしくない、さらに、もうひとつ問題がある、それがバブル、地方政府は不動産の開発を促進しており、10年末の総額は10兆7000億元(約133兆円)、これは中国のGDPの3割、このバブルがはじければ、地方政府と金融システムの両方が崩壊する。
インフレとバブル、この二つが共産中国を苦しめている、どうなるか、どうするのか、とんでもない手を打つかもしれない。
人民の支持をつなぎとめるために、投資をメインにした経済成長、その無理と矛盾が着々と進行しており、圧倒的多数の人民を苦しめている、そこで弾き飛ばされた人々の一部がヨコハマに来ているようだ。