これまで数多くの宗教体験が報告されているが、その中には、単なる心理現象では説明できないものがあるかもしれない、手島郁郎には、いくつもの神秘体験があるのだが、手島自身は、明治時代にアイヌ人に伝道したジョン・バチュラーに注目している。
バチュラーは、明治30年代、日高地方の平取(ピラトリ)という村に伝道に行く、そこに、キミコというアイヌの娘がいた、彼女は目がよく見えず、身体の痛みもひどかったが、バチュラーが伝道に行くと、
「ああ、先生が来られた、どうか、私に按手して祈ってください」
バチュラーが按手して祈ると、不思議に痛みが消えた、という。