ハーバード大学の理論物理学者リサ・ランドールは、核分裂実験の過程で、一部の素粒子が突然、消滅するのを観察し、それらの素粒子は、我々の目には見えない五時元空間に飛んでいったと考えた。
これまで、宇宙には異次元があるという学説はあったが、空間の余剰次元は無限大であるというリサの主張は、大変にセンセーションであった、
「五時元空間は、私たちから遠く離れているわけではなく、すぐそばに存在するかもしれない、ただ、上手に隠されているので、私たちには見えないだけだ」
スイスとフランスの国境付近の地下100メートルで最大規模の素粒子衝突型加速器・LHCの実験が行われたが、リサの五時元空間の仮説が証明されるかもしれない。
一周が27キロメートルの環状のトンネルの中で、陽子を光速近くまで加速し、毎秒8億回の頻度でぶつけ合う、この衝撃によって、陽子より小さな素粒子が放出されるのだが、もし、この素粒子が消滅すれば、それは、五時元空間に移動したことの証明になる、らしい。