不思議な話しがある、その中には全くのデタラメではなさそうなものがある。
旧約聖書の出来事はシナイ半島で起こったとは思えないような気配がしないか、この地球のシナイ半島ではなく、ちがった星のシナイ半島、ちがった次元のシナイ半島…いくつもの世界が重なり、同時に進行していて、そのひとつが「これ」、ややこしい。
ところで、光より速いヒッグス粒子が注目を集めていたが、もっと身近なモノは「思い出すこと」、これが、実に不思議なのだ、「記憶粒子」というようなモノがあり、一瞬にシテ、数百年前に連れて行ってくれる、どうだろう。
たとえば源氏物語、
「野分だちて にはかにはださむき夕暮れのころ つねよりもおぼし出ることの多くて…」
夏の終り、さっと風が吹いて、透明な馬が走りぬけたように草が割れる、しめつけられるようなさびしさ、そして、これ、現実の体験よりもリアルなことがある、この日常の生活よりも深く鋭く強い…
外的世界と内的世界は、どこかでリンクしていて、記憶の粒子は、一瞬にして過去にいくチカラを持っているのではあるまいか。