都はるみがうなると、近所のイヌが、
「ウオーン
ウオーン 」
一時期、はるみ節が、日本全国を席巻した、このチカラは、どこから来たのか、超音波が出ているという説、しかし、
「その明るい声は 昭和の残照であった」
クルマの免許は大島の自動車教習所で取った、当時、この島には信号機は一か所だけ、民宿に合宿して教習所通い、クルマを走らせていると、中学生を追い越す、
「おやっ」
色の白い上品な顔立ちなのだ、考えてみると、この島には、
「多くの人が流されている」
民宿の主人に、昭和初期の写真を見せてもらった、そこには、昔の女性が写っていたが、
「今は消えてしまった厳かな表情」
近代の日本は、なにか大切なモノを失ったようだ。