4 江戸の残り香 2023-08-09 09:37:20 | 世界経済 青春を戦前の東京で過ごした台湾の老人、 「東京の下町には なんとも言えぬ風情があった」 そして、 「山の手には 山の手の気品と格調があった 世界のどこにもない秋の日の静けさがあった」 あの谷崎が求めた世界であろう、 「東洋の秋は 滅びていない」 しかし、どこに行ってしまったのだろう、 「どこもかしこも 動物臭がムンムンする国になってしまった」 そう、この大戦前の、山の手にはなかったものだ。 秋の日の静けさは、やはり、江戸の日の面影であろう、 「惜しいことをしたものだ」