昭和天皇が行幸の折、トツゼン、
「この辺に 静の墓があったはずだが」
さっそく専門家に連絡して確認の運びになる、これも、日本史のエピソードになったようだ。
その日、カマクラでは静御前の舞が奉納された、
しずやしず しずのおだまき くりかえし
むかしを今に なすよしもかな
カマクラに仇なすヨシツネ、
「おのれ しずか ゆるせぬ」
政子が、
「うたわせてください
うたわせてください
戦いが おとこのいのちならば
恋は おんなのいのちなのです」
「いや ゆるせぬ ゆるせぬぞ」
「しずかは いのちをかけています
うたわせてください
まわせてください
まさこ・政子
一生のおねがいです」
みよしのの みねの白雪 ふみわけて
いりにし人の あとぞ恋しき あとぞこいしき・・・
鬼をも恐れぬカマクラのもののふたちが、袖でナミダをぬぐう。