こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

森林の除染の理屈は判るが・・・

2011年09月15日 11時30分46秒 | Weblog
13日に、「落ち葉を取り除けば、森林の地表では最高で9割の放射性セシウムの汚染度を減らせる」と、文部科学省の研究チームが公表した。

記事によると、「筑波大の恩田裕一教授や気象研究所などのチームは6~8月、文科省から研究費を受けて、計画的避難区域に指定されている川俣町山木屋地区の3地点の森林で土壌の汚染度や大気中の放射線量を調べた。
対象は、ナラガシワなどの広葉樹林と、杉の樹齢が18年(若齢林)と、40~50年(壮齢林)の針葉樹林。
この結果、土壌のセシウム134と137の汚染度の合計は、広葉樹林が1平方メートルあたり71万ベクレル、杉の若齢林が47万ベクレル、壮齢林は91万ベクレルと、チェルノブイリ原発事故での「強制移住」レベル(55万5千ベクレル)の汚染だった。
このうち、広葉樹林と若齢林はセシウムの9割が表面の落ち葉に蓄積され、土壌には1割しか浸透していなかった。
一方、樹間が広い壮齢林では土壌への蓄積量は5割程度だった。(朝日新聞(原文のまま) 」そうである。

読んでいて、「なるほど」と納得できたのだが、問題は、今のところ、全く実現できないということ。
なぜなら、福島県は7割以上が森林で覆われているし、その集めた落ち葉は、その後、どうしたら良いのかが判らないのだから。

でも、記事にも書いてあったが、除染作業の取り組みを進める上では、本当に貴重な手がかりになるという。

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やっぱりヒマワリでは無理か

2011年09月15日 08時50分07秒 | Weblog
昨日の夜に速報で知り、今朝になって全容が判ったが、やはりヒマワリによる放射性物質の除去効果には疑問符がついてしまうという結果になった。

産経新聞の記事によると「東日本大震災の東京電力福島第1原発事故で汚染された農地で、ヒマワリによる除染の実証実験を行っている農林水産省などは14日、「放射性セシウムの除染効果は小さい」とする実験結果をまとめた。ヒマワリの種を被災地へ送る運動が全国で広がるなど、いちるの望みを託していた被災地の農家やNPOでは「信じられない」とショックを隠せない。
農水省は5月27日、福島県飯舘村の農地にヒマワリの種をまいて、実験を始めた。ヒマワリは土壌中のセシウムを吸収する性質があるとされるためだ。
しかし、8月5日に開花したヒマワリの茎葉と根を刈り取って調べたところ、1平方メートル当たりの土壌に含まれるセシウムの2千分の1に当たる520ベクレルしか吸収しなかった。
最も効果的だったのは表土を削り取る方法で、最大で97%低減できた。
農水省は「ヒマワリはセシウムの吸収率が低く、除染に極めて長い時間がかかるため実用的ではない」としている。(原文のまま)」だそうである。

チェルノブイリ事故の時には効果があったと聞いていたので、「もしかしたら」という思いも持っていたのだが、結果を聞いて「やっぱり」と、落胆もしたが、「しかたがない」と理解もした。

自分としては、ヒマワリで除染できたとしても、ヒマワリは大きく育ってしまうので、その後のヒマワリの保管に問題があると考えていたし、記事の中にもあったが、「菜の花」での実験も続けてもらいたい。

自然や生態系の基本を無視して作り上げた人間による、人工物が起こしてしまった自然破壊を、人間ではどうすることも出来なくて、結果として、自然の生物に頼らなければならないというのは、何ともなさけない。

自然と共存していく時代を作りたいものだ。
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