こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

ブランドは維持できるか

2016年02月21日 15時23分40秒 | Weblog
今週24・25日は、島根県隠岐郡隠岐の島町に行き、JAしまね隠岐地区本部と生産者に対して「ブランドは維持できるか」という講演をする。
これは、先ほど投稿したJAしまねと3地区本部の内容とは異なり、隠岐地区本部のブランド米である「島の香り 隠岐藻塩米」だけに対して、「ブランドが維持できるか」という内容である。
 
島の産地の辛いところは、面積が限られてしまうこと、環境が不利であることが一番であろう。
そして、若者がいない、担い手がいないという問題が重なる。
さらに、交通の便の悪さと、物流コストの高さも加わる。
 
少なく送ろうが、一度に沢山送ろうが、船に物流を頼まなくてはならないことから、物流コストが下がることは無い。
おまけに、海が荒れれば、数日間も物流が無くなるという、どうすることもできない現実がある。
なので、それをカバーし合う仕組みが、島根にはある
 
なので「島の香り 隠岐藻塩米」は、ブランド米として立ち上がることが出来ても、品質が良い・特徴がハッキリしている・差別化していると言われても、今のままでは次の時代は来ない。
「島の香り 隠岐藻塩米」として生き残っていくためには、他の産地では考えなくても良い「不利を利点に変える」という、島ならではの考え方が必要不可欠であると思う。
 
であるが、「不利を利点に変える」なんて出来るのであろうか。
言っている自分も、それについては自信がない。
 
言っているからには、それなりの考え方や計画が無いわけではない。
「これなら」という考え方もあるにはある。
 
しかし、隠岐地区本部は理解できるだろうか。
この数年間と同じ姿勢であったら、次の時代は作れない。
今までとは考え方を改めて、協力をしてくれるだろうか。
 
そして、地域と生産者は、これに付いて来られるだろうか。
地域の協力が得られないまま、1人だけが頑張っても意味は無い。
それなら、JAとも地域とも、一緒にやる理由は無い。
JAから切り離して、生産者1人だけを助け上げらばよいという結論になる。
しかしそれでは、隠岐の島は、もう活性化する事は出来なくなってしまう。
さらに、「島の香り 隠岐藻塩米」が売れなくなった時点で、必要が無い産地になってしまうだろう。
 
自分の「島根米こだわり米部門アドバイザー」としての任期は、まもなく終わる。
成績が残せなかった自分が、次期でもまた「島根米こだわり米部門アドバイザー」になる事は、常識としてあり得ないだろう。
そして、隠岐地区本部の体制も変わる。
その中で、自分のブランド化計画が、4月以降も続けられるのかという疑問もある。
 
今回の隠岐の島行と講演は、最悪となった場合、これが最後となる。
しかし、「超米屋」用の米としては、どうしても必要で、何が何でも存続をさせなければならない。
 
JAを動かすことが出来るのか、地域をまとめることが出来るのか、生産者を動かすことが出来るのか。
全てを、2月24日の講演で、説明をする予定。
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JA四万十ブランド化計画の確認

2016年02月21日 14時00分33秒 | Weblog
昨日、JA四万十厳選にこまるフェアーが早く終わったことから、慰労会が始まるまでの間から慰労会の間、ずっとJA四万十厳選にこまるブランド化計画の内容について話をしていた。
 
JA四万十はフェアをするたびに、アンケートを取っている。
今回は天気に恵まれていないが、それでもこの2日間で、100人以上からアンケートを貰うことが出来たと思う。
そして、そのアンケートは、産地に持ち帰ってから、ただ集計するだけではなく、1つ1つの回答について、360度の視野から、「なぜ?」という分析がされることになる。
 
アンケートをしていない産地が駄目だというわけではない。
ただJA四万十は、ブランド化を始めてから日が浅い。
まだまだ、ブランド化計画についいても、理解できていないところが多い。
 
つまり、1つ1つが手探りで進んでいるという事。
だから、手に入る情報は、全て手に入れる必要がある。
それを自分たちなりに考えて、色々な角度から分析してみる。
それが一番、JA四万十の勉強になるのだ。
 
であるが、それだけでは足りない部分がある。
よって、 
・一昨年のお米と昨年のお米についてのデータ分析。
・自分の地域の、異なるブランド米とのデータ比較と分析。
・詳細な土質分析。
などを、この前までしていた。
 
それらの分析結果を理解できれば、
・ブランド化とは。
・何故ブランド化をするのか。
・ブランド化の効果とは。
が判る。
 
そのためには、
・地域の品質を高いレベルで揃えるために必要な事は何なのか。
・自分たちに足りないものは何なのか。
・有利展開できるようになるためには。
を考えなければならないことが判ってくる。。
 
さらに、 
・JAの役割とは。
・普及の役割とは。
がハッキリしてくる。
 
結果として、
・自分たちの居場所を作る必要性。
・支持される産地になるためには。
そして、 
・求めわれるとは。
・答えるとは。
という、生き残るためのルールが見えてくる。
 
昨日は、そんな話をしていた。
 
JA四万十からすると、「そこまで書いてしまっては不利になる」と思うだろう。
 
大丈夫である。
SPRで実行している他の産地であっても、この全ては理解出来ていないのだから。
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JAしまねとの打ち合せ

2016年02月21日 13時03分11秒 | Weblog
先週18日の午後、JAしまね・石見銀山地区本部・隠岐地区本部・島根おおち地区本部・和穀の会との打合せがあった。
いつもなら直ぐに書くのだが、今回、直ぐに書かなかったのは、自分として整理しなければならない事があったからだ。
 
自分がブログなどでガンガン書いている事から、島根米こだわり米部門アドバイザーである自分と、JAしまねと3地区本部との足並みが揃っていないという現実は把握している事だろう。
 
時間がない事から、急ぎたい自分と、同じく急ぎたい地区本部。
おんぶに抱っこ状態となってしまっている地区本部。
どうしてよいか判らないJA。
 
「すべての責任は、島根米こだわり米部門アドバイザーとして提案した自分であるのだから、JAも3地区本部も、思い切って取り組んでほしい」とお願いし続けていた。
しかし、すべてにおいて、1職員では判断が出来ない。
当然、上に相談することになるのだが、その上が危機感を持ってない。
それがこの1年で、完全に表面化したと思う。
職員に負担をかけないための、そうならないための「島根米こだわり米部門アドバイザー」であるのだが・・・。
 
危機意識のレベルが低いだけではない。
島根米こだわり米部門アドバイザーの使い方を勉強していないし、判っていない。
さらに、たかが1件の米屋ごときの意見なので、聞く耳を持っていないし、まず信用していない。
なので、もし何かあった失敗を恐れているのだろう。
定年に近づいている上の人であれば、自分の功績に傷がつくとか思っているのかもしれない。
そう考えると、ありとあらゆる部分で、納得できることがある。
 
では、どうして業界一、口うるさい自分に対して、島根米こだわり米部門アドバイザーの権限を与えたのだろうか?
 
ダメダメ産地から抜け出るため。
地域ブランド米を作るため。
消費地で売り場を確保するため。
地域を活性化させるため。
担い手を育てるため。
30年問題でも生き残るため。
・・・色々な理由があったはずである。
 
結局、JAしまねは、自分を使いきれなかった。
自分の提案は、ほとんど採用されず、実行もされなかった。
諦めは、ある程度している。
それでも今回の打合せで、実行してもらいたいことを沢山話した。
 
さらに「とにかく急いでほしい」と、何度も伝えた。 
何故なら、3月31日をもって、自分の「島根米こだわり米部門アドバイザー」としての任期は切れる。
 
任期が切れると、自分は島根に対して、色々な提案ができなくなる。
たとえ提案しても、実行してもらえる可能性は、今よりも、もっと少なくなる。
だから、それまでに出来るものは、全てやってしまいたいと思っているからだ。
 
どんな提案をしたのか。
話をしたのか。

時間が無くなってしまった今、それらを書くことは、もうできない。
3月31日までに間に合えば、大喜びでブログなどで報告することは出来る。
しかし、もしも間に合わなかったら・・・
それこそ、「失敗」を証明してしまう事になってしまう。
 
今回、打ち合せをした。
話し合いをした。
そして、それらの整理をしていた。
 
だから、書くのが遅くなってしまった。
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関心を持ってもらえたようで

2016年02月21日 09時52分55秒 | Weblog
昨日投稿した、JA四万十厳選にこまるフェアーの「雨の中、お客様が途切れず、ご来店下さっています」という投稿が、高いパフォーマンスとなったそうです。
ありがとうございました。
 
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