■秋田県横手市の郷土料理”カドかやき”
今日のブログは、秋田県横手市の郷土料理“カドかやき”をご紹介したいと思います。
このレシピは、秋田県横手市の「食と農からのまちづくり」のホームページにあった、「地産DEレシピ」でした。
“カドかやき”の材料を見て、塩カド(ニシンの塩漬け)は、冬の季節、秋田の保存食の一つで焼いたり煮たりと良く食べていた魚でした。
ひろっこは、雪解けの畑にいち早く芽を出す野菜で、“ひろっこ掘り”をしては、母が、塩カドとひろっこを使った、“カドかやき”や“ひろっこの酢味噌和え”を作って食べさせてくれました。
そんなこともあり、先日、スーパーへ行った折、珍しい“ひろっこ”を見つけ、魚コーナーへ行くと“生ニシン”を売っていたので、“カドかやき”の料理ができると思い買ってきました。
店員が、魚をさばいてくれるということで、1匹を4等分にして貰いました。
家内へ、“カド”と“ひろっこ”を買ってきたので、横手の郷土料理“カドかやき”を作って欲しいとお願いしたところ、今まで食べたことがないし、作り方が分からないと言われ、ネットでレシピを取得し、レシピどおりに作って貰うことにしました。
レシピでは、生カドではなく、塩カドだったことから、一晩、塩漬けにして翌日に作ることにしました。
家内は、レシピにあった塩カド、ひろっこの他に豆腐、酒、塩、だしの素を使い作ってくれました。
私が味を確かめましたが、食べたのがとうの昔のことで良く分からず、取りあえず、塩じょっぱくならないようにとお願いしました。まあまあの出来栄えになった郷土料理“カドかやき”でした。
横手は、内陸の町で、昔は、魚と言えば保存食が多く、塩カドもその一つなのではと思いました。
保存食のカドと春を告げる“ひろこ”を使った料理は、相性が良く必然的にできた郷土料理なのではと思いました。豆腐を入れるのは、鍋料理には豆腐は付き物で、カドとひろっこの味がしみ込んで更に美味しくなると考えたのではと思いました。
カドは、小骨が多く年配者にとっては厄介な魚ですが、我が家に一足早い春がやってきたような、懐かしい古里の味を思い出しながらご馳走になりました。