nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

松本清張 犯罪の回送

2014-03-12 22:15:28 | 本・雑誌・ドラマ
久しぶりに松本清張の作品を読みました。
平成4年に書かれた、遺作とされる作品 犯罪の回送 です。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
北海道の北浦市市長春田は、陳情上京中に失踪、数日後に武蔵野林で絞死体となって発見される。
捜査陣は、政敵早川議員に疑いを向けるが、直後早川の溺死体が地元の沖合いに浮かび、事件は予想外の展開をみせる。
地域開発としての埋立て計画を契機に、それぞれの愛憎が北海道‐東京間を行き交う、スリリングな傑作長編ミステリー。

数十年ぶりくらいに松本さんの作品に触れたのですが、清張らしい文体とセリフが懐かしく
若いころに帰ったような気持ちになり、すぐにのめり込んでしまいました。
謎が謎のままどんどん話が進み、先が知りたくて一気に読むことができたのですが
結論的には、今の時代に読むとちょっと物足りないかも・・・
彼らしい時刻表トリックめいた秀作でしたが、伏線めいたものが少なく
謎解きも読者を置き去りにしているような、作者の自己満足的なトリックのような気がして
いかに現代のミステリーが、進化しているか改めて知らされたような気持ちです。

犯罪の回送 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店



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