宮部みゆき 誰か

宮部みゆきさんの　誰か　を読みました。
読み始めて、ちょっとデジャブ？のような感覚に襲われたのですが
実は途中で、テレビドラマでやっていたのを観ていたのだということが分かりました。
あちこち忘れてしまっていたストーリーでしたが、文字とともに映像がよみがえってきて
色々確認しながら読み進めていく感じで、もう一度ドラマが見たくなりました。

あらすじ・・・・（「BOOK」データベースより）
今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。
亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ
一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始めるー。
稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。

宮部さんらしく盛り込み過ぎ？な感じもする、筋立ての多いストーリーです。
ひょんなことで主人公杉村三郎が関わることになった、梶田姉妹の父親が亡くなった事件の犯人探しを軸に
三郎の人となりと、彼を取り巻く環境、亡くなった梶田の過去と娘たちの境遇
梶田の長女の結婚話に、思わぬ姉妹の秘密・・・・など、色んなことが次から次に畳みかけてきます。
お人よしとも思える杉村の人の良さと、妻の菜穂子との穏やかな夫婦関係に助けられていますが
終盤かなりのいたたまれなさが漂う、辛辣なストーリーでした。

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