MONAのフォト・ギャラリー

写楽・・話楽・・・な日々

ずっと昔 逢ったことがあるね 

2020-11-28 22:30:52 | 小さなおはなし

時々 マメ子(孫)の幼稚園バスの送り迎えをするのですが 

その集合場所の近くには 他の幼稚園のバス停もあります 

ある朝 その場所を通りかかると 男の子が一人でバスを待っていました 

( 一人・・? ) 

そう思った時 男の子が振り返りました 

目が合った瞬間 「 何処かで逢ったことがある 」 

ものすごい勢いで 記憶のページがめくられました  

そして 想い出しました 

もう 20数年前 よく 我が家の前を この位の年齢の女の子が一人通りかかるのです 

その時代でも さすがに 一人で大丈夫かと心配でした 

「 こんにちは! 」とか 「 お帰りなさい!と 声をかけると 

大きな目で睨むように 無言で通り過ぎて行きました 

その時の 女の子の目と同じ目が 私を見つめていました  

でも 違う点は「 おはようございます 」 

目が合っただけなのに 男の子は礼儀正しく挨拶しました 

それからしばらくして その男の子と2歳くらいの女の子を連れたお母さんに出逢いました 

お母さんは 昔 よく我が家の前を通る 大きな目の女の子 

いつの間にか 親の近くに 住んでいたのですね 

少し複雑な家庭だと聞いたこともあったのですが 

幸せそうな姿や しっかりした子どもを見れば 今が良く分かります 

私が そんな感慨にふけっている事など知らずに 彼女は明るく挨拶します 

ただ 自分の子と同じくらいの子を連れた 近所のおばあちゃんとしてですが・・  

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シャイって 何?

2020-11-12 22:59:42 | 小さなおはなし

来春の小学校入学の 就学時健診に行ってきた マメ子(孫) 

「 どうだった? 」と 晩ご飯の話題になりました 

幼稚園でマメ子と仲良しの男の子A君も来ていたと 嬉しそうなのですが・・・ 

「 A君 マメ子のところへ来ようとしているのに マメ子が気がつかないの  」 

と マメ母(娘)

すると 「 だって シャイだから・・ 」と マメ子 

「 シャイって A君が? マメ子が? 」と 私が訊くと

「 マメ子が! 」なのだそうです   

え えっ! シャイ   

・・・  

このところ A君「 マメちゃん大好きと手紙をくれて マメ子も返事を書いています 

「 今日もね 手をつないでいた 」と 嬉しそうにA君との事を話すマメ子なのですが・・
 

マメ母「 それでA君とマメ子と どっちが先に『好き』って言ったの? 」と訊くと 

堂々と「 マメ子 と言います

はあ~!? 

A君は背も高く 女の子たちの憧れなのだそうですが 

いったい

シャイって なに?

 

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一生懸命

2020-11-06 21:53:49 | 小さなおはなし

「 私は  マメ子(孫)を褒めていないかしら? 」と マメ母(娘)が私に訊く 

私は 大きく頷く 

「 ちゃんと褒めているつもりだけど・・ 」と  不満そうなマメ母 

「 褒めた後に  『 でも・・・ 』がくっつくでしょう?  それで褒めたのが帳消し! 」 

「 褒めると すぐに天狗になっちゃうから 」 

「 あなたがマメ子を褒めていると その後に小言(苦言?)が来るんだろうなぁと予感してしまう すると直ぐに『そら 来た』って感じね  」 

いつも母親にアンテナを向けているマメ子は 私以上に敏感に察している筈だ 

「 どうしたらいいの? 」 

「 目につく事があっても 急ぎ過ぎない事! あなたがゆったりした気持ちで根気よく言えば良くなるわよ 」


一生懸命になり過ぎると 大事なことが見えなくなってしまう 

そういう私も 夫に対しては厳し過ぎるかも 

医者から食事制限を言われているのに 自分に都合のいいように解釈し なかなか習慣を変えられない 

何度「 もう勝手にすればいい! 」と思った事か・・・ 

気を取り直して もう一度! 

それを何度も繰り返している 

すべてを諦めた時 私は本当に優しくなれると思う

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マメ子は保護者?

2020-09-28 21:36:34 | 小さなおはなし

マメ母(娘)にはベッタリ 「 しなさい!」と言われてもしないで 叱られればべーべー泣き喚き みんなウンザリのマメ子(孫)だが 

マメ母が居ないで 私と二人になると 見違えるほどしっかりする 

予防接種を受ける時も 直前にマメ母が行けなくなり 私とマメ子で行くことになった 

「 今まで 泣かなかったためしが無いから・・ 」と 不安そうなマメ母 

でも 実際は 慣れない私をマメ子がクリニックに案内し 

「○○時に予防接種の予約をしているマメ子です」と 受付し 

医師の質問も みな自分が答えるという 頼もしさ! 

私が 園バスの送り迎えを代わらなければならないと  

「 大丈夫? ここの場所だから間違わないようにね!」と 念を押す 

私は 素直に「 ハイ! 」と言う 

先日は あやとりが出来るまで 私に繰り返し教えてくれたし  

今日は 折り紙講座だ~!  


まるで マメ子は私の保護者のよう・・・ 


マメ母が現れた 

すると

途端に マメ子は幼児へと変身した

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むかし むかし・・ 竜宮で 

2020-06-21 21:02:01 | 小さなおはなし

寝る前に マメ子(孫)に 絵本を一冊よみました 

それでも 眠くないというマメ子に おはなしを一つ・・ 


むかし むかし うらしま マメたろうという 漁師がいました 

ある日 波辺を歩いていると なにやら子どもたちが騒いでいます 

一匹のウミガメを囲み 突いたり叩いたりしているのでした 

マメたろうは カメを可哀想に思い 

「 そのカメを 譲っておくれ! 」と 子どもたちに頼みました 

子どもたちは カメの代わりにお小遣いを貰い 大喜びで駆けて行ってしまいました 

マメたろうは 波打ち際まで カメを連れて行き 

「 さあ お行き! もう 捕まるんじゃないよ 」と 海に帰してやりました 


それから 数日が過ぎ   

マメたろうが 浜辺を歩いていると 何処からか声がします   

「 マメたろうさん! マメたろうさん! 」 

声のする方へ顔を向けると 波間からポッカリ カメの顔が・・・ 

マメたろうが助けてやった あのウミガメでした 

「  いつぞやは 助けて下さり 有難うございました 

乙姫さまが お礼をしたいので ぜひ 竜宮へお出で頂きたいと申されています 」 

マメたろうが ウミガメの背に乗ると カメはグングン海深くへと潜って行きました 

そこは 何と美しい処でしょう!? 

海藻が 森のように茂り 水の流れに揺らめいています 

その間を縫って 色とりどりの魚が泳ぎ 

見たこともない生きもの達が 生き生きと暮らしていました 

海の底の竜宮では 乙姫さまが マメたろうを出迎え 

立派な御殿の中で 大変なご馳走をもてなされました  


どんな? 


タコのピザ職人が 8本の肢でクルクルとピザを成形し ピザ窯での焼き立てをふるまったり・・  

イカは 8本の肢と2本の手で 寿司を握るの!   

握り寿司をイセエビの背に載せ イセエビが輪になりグルグル回ります

回転イセエビ寿司!  

さあ デザートは・・・ 

上から 鮮やかな蛍光色に煌めきながら 降りて来たのは 

クラゲたち  

それぞれのクラゲが持つ籠の中には 頬っぺたが落ちるほど美味しそうなデザートの数々  


どんなデザートが
食べたい??? 


お腹がいっぱいになったら 次は ショーよ  

ホタルイカの イルミネーション 

トビウオの 航空編隊ショー !

イルカの サッカー試合 ! 

フグの 漫才・・ 

チンアナゴのフラダンス 


それから・・ それから・・・ 

クジラのコーラスに 

深海魚のマジックショー 


もう 毎日が 楽しくて ! 

マメたろうは つい 日が経つのを忘れていました 

けれど ある日 ふと 家が恋しくなり   

乙姫さまは引き留めましたが 帰ることにしました 

乙姫さまは 別れる時に  

マメたろうに 美しい玉手箱を贈り こう言いました  

「 この玉手箱を 決して開けてはいけません 

それを守れば あなたは幸せに暮らせます 」 


カメの背中に乗り 元の海辺に戻った マメたろうは 

我が家への道を急ぎますが 出逢う人 出逢う人が 知らない人ばかり・・ 

とうとう 我が家に辿り着くと 家は崩れ落ちていました 

近所の人に訊くと その家に住んでいた人は みな とうの昔に死んでしまったとの事  

「 そうそう・・  海に出て行方知れずになった若者が一人おったなあ~  」 

それも 遠い昔の話になっていました 


マメたろうは たった一人 海辺に立ち 

手にした玉手箱に 目を遣りました 

父さん・・ 母さん・・ 

乙姫さま・・・ 

マメたろうは あれ程 止められていたのに  

玉手箱を開けてしまいました 


すると 

一筋の煙が立ち上り 

マメたろうは よぼよぼのおじいさんになっていました 


おしまい 


このお話の後 マメ子は ちょっとした浦島ブームになっています

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友だちと遊びたい!

2020-06-03 22:22:24 | 小さなおはなし

学校に行く 小学生の賑やかな声が 聞こえる 

保育園の前を通ると 子どもたちの遊ぶ姿が見える 

「 いつになったら 幼稚園は始まるの? 」と マメ子(孫) 

「 もうすぐよ 」 

マメ子は 友だちと遊びたくて仕方がないのだ 

相変わらず 幼稚園から送られてくるのは課題ばかり 

何とかならないのかしら?

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怖い夢をみた

2020-06-02 22:51:11 | 小さなおはなし

「 ばーば! 

ばーばのお布団に行っていい? 」 

真夜中 

夢うつつに マメ子(孫)の声が聴こえてきた   

「 いいわよ・・ 」 

そういう自分の声も 何処か遠くに聴こえる 

まくらを抱いたマメ子が 布団に潜り込んできて 

やっと夢ではないのだと 目が覚めた 

「 あのね 怖い夢をみたの! 」 マメ子が身を寄せる  

布団をかけ直してやりながら 

「 ばーばは 今 楽しい夢をみていたから 半分あげるわ! 

代わりに マメ子の怖い夢をちょうだい!? 」 

そして 

眠れないというマメ子の為に 安らぎ系のBGMを小さくかけた 

しばらくすると マメ子は スヤスヤ・・ 

私の方は すっかり 目が冴えてしまった 

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鏡よ 鏡 

2020-05-24 17:25:46 | 小さなおはなし


ふと 立ち止まる 

昨夜はよく眠れなかったし 喉がイガラっぽい気がする 

心のすき間に 小さな不安が滑り込んでくる 

「 鏡よ 鏡!  私 大丈夫? 」 

「 ええ 今 この瞬間 あなたは大丈夫 です 」 


OK   

また 少しの間 前に進もう 

 

 

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「さようなら」は 言わない

2020-05-10 22:13:38 | 小さなおはなし

マメ子(孫)と公園で遊んでいると 

同じ幼稚園に通うO君が お父さんとやって来ました 

コロナで幼稚園はずっと休みなので マメ子は大喜び! 

自転車や ラジコンカーで遊び やがて 二人は広場で遊ぶと言い出しました  

自然がそのまま残された この緑地帯は なにしろ高低差が激しいのですが 子どもたちは そんなことお構いなし 元気いっぱいに駆け回ります 

O君のお父さんが 一緒に遊んでくれるので 私は見ているだけ・・ 

楽です   

それでも 林の中に入り 湧水地に下り 

大きくなったタケノコ(若竹?)に触り コンコンして「 どんな音? 」なんて 遊びました 

O君のお父さんが 「 かぐや姫が 中に居るかも・・ 」と言ったのが 面白かった 

子どもたちは 段々を駆け上がり 走ります 

お父さんと私も 子供たちを 追いかけます 


マメ子「 喉が渇いた! と言ったのをきっかけに やっと帰ることにしました 

「  また遊んでね さようなら! 」と O君とお父さんに言い 

「 あら マメ子は・・? 」と 振り向くと 

マメ子は 黙ったまま 背を向け 去っていきます 

「 ごめんね マメ子『 さようなら 』を言うのが イヤなの 」 


そうなんです 

私が帰る時も いつも マメ子は 黙って 背を向けたまま・・ 

「 さようなら 」は 言いません 

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窓を開ければ

2020-04-30 21:58:40 | 小さなおはなし

朝早くは 肌寒くても  昼間は ぽかぽか陽気に!  

窓を開ければ 赤ちゃんの泣き声が流れ込んできます  

お腹が空いているのでしょうか? 

「 怒ってる 怒ってる・・  」  

声は 3月に生まれたばかりの 近所の家のお孫さん 

息子さん家族は 転勤で中国に行っていましたが  

お嫁さんと上の子だけ日本に帰り 義父母の許に身を寄せ 2人目の男の子を無事に出産  

今は こんな先の見えない不安の時代ですが 力強い赤ちゃんの声を聴くと 希望が湧いてきます 


通りかかった保育園の窓も 大きく放たれていて 

子どもたちの歓声が 外へ溢れ出ていました 

この緊急事態で 公園の遊具も使用禁止となり 子どもたちの姿を見かけなくなりました

けれど 元気な声に 

いつかまた いつもの生活に戻れると 描けるようになりました 


*** 山手西洋館で撮った写真です ***

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