瞼を閉じた向こうに 憂うあなたの心が見える
愛するものが多いだけ 心配の数も多くて
いつも温かい光の輪をもつあなたに
翳を落としている
みなが拠りどころにする 大きな翼も
今は弱々しく
寒さや風雨を遮る 羽毛も
やっと自分を守れるほどしかない
それなのに 誰もが
力強く 温かい あなたの幻に
まだ 惑わされている
夜の暗い闇のなか
私に寄り添ってくるのは
不安 悲しみ 後悔
同じ思いで あなたも この時を過ごしているのだろうか
朝の光が射せば 陰は消え去ってしまう
そして 日々の忙しさのなかに
こんな思いは 溶け込んでしまうだろう
でも 今 痛いほどに伝わるのは
あなたの 憂う心
