「 目を閉じて! 」 そう 囁くのは 誰?
目を瞑れば 頬を切るような 冷たい空気
明るく輝いていた陽の光が 陰るのを感じる
柔らかな羽毛が 微かに頬に触れた感触
そっと目を開くと ひらひらと舞い落ちるのは・・・
雪 ???
まさか・・ もう 初夏も終わろうとしているのに!
雪は 次第に激しく 視界も遮るほどに 降りしきる
と 雲間から 陽が顔をのぞかせた!
辺りは 明るくなり
降り続く雪も 急速に力を失っていった
気がつくと 目の前には つるバラが
純白の花を たわわに枝垂れさせ 咲き誇っていた
「 すっかり冷え切っている! 温めてあげましょう 」
声のする方を向くと 真紅のバラが微笑んでいた
言われるままに 指先を触れると・・・
炎のように 燃え上がる情熱が 注がれてくる
アチチ~
思わず 手を引っ込めた
*** 1枚目の写真 サマースノー、 2枚目の写真 タランガ ***