昔 お日さまは とっても寒がりだったんですって
夏が過ぎ 秋風が吹くと
お日さまは 夜は 寒くて寒くて 青いホオズキの家に泊めてもらいました
青いホオズキの家の中は暖かくて 一晩ゆっくり休んで 元気を取り戻しました
次の日も その次の日も お日さまは 青いホオズキの家を訪ねました
ホオズキは 次第に お日さまの色に染まり 赤くなっていったそうです
そして 真ん中に ポッ!と 真っ赤なちょうちんの灯も灯りました
今でも お日さまは寒がりで 夏が終わると 青いホオズキの家に泊まりに来るんですって
だから 秋になると ホオズキは 赤くなるんだね
(山形の昔話より)