夕暮れの見知らぬ街を 目的もなく ぶらぶらと歩きました
抱っこひもの中には 生後5か月の「 ゴン太 」
私がうつむくと ちょうど 目が合います
私が微笑むと ゴン太も微笑む
「 ここはね 小学校よ! 大きくなったら ここに行くのかな? 」
ゴン太は 私の口元を一生懸命見つめます
歌を歌ってあげようね
夕やけこやけの あかとんぼ
おわれてみたのは いつの日か
夜空の星に 祈ってごらん
いつかかならず 叶うわ
ゴン太の目がキラキラと輝いて 足をパタパタします
ウーウー と 口を動かします
話しかけ 歌を歌いながらいる この一体感
きっと 瞬く間に過ぎてしまう 幻のような一時期なのでしょう
記憶として残るのは 5歳くらいからかな?
その前に 私が死んでしまえば 記憶には何も残らない・・・
いいえ そうではないと思う
私が伝えているのは「 愛 」なの
あなたを大切に思っている人がいたことなの
それは 記憶よりもっと深いところに仕舞われるはずよ
*** 前に撮った写真です ***