昨日からの暑さ 油断したら熱中症になりそう!
この異様な暑さは これで終わるのでしょうか?
さて 昨日の記事「 サムソンの眉 」の続きです
「 マメちゃん ばーばね『 サムソンとデリラ 』の歌を歌うの 」
「 どんな歌? 」
「 そのうち 聴いてもらうわね 」
私が入っている地元の小さなコーラス・グループの発表会では ソロも歌わせてくれます
その曲の一つを サン=サーンスのオペラ「サムソンとデリラ」のアリア
「 あなたの声に 心は開く 」(Mon coeur s'ouvre à ta voix)
にしようかと思っています
私はエリーナ・ガランチャが好きで 彼女の歌を聴いて歌いたくなったのです
「 でも 彼女はメゾソプラノだから 歌い方を参考にはできませんよ 」
と 先生に言われました(私は ソプラノ)
発表会は 来年の夏だから ボチボチやっていくつもり
旧約聖書の「サムソンとデリラ」は ペリシテ人に支配されていたヘブライ人が
神から力を授かったサムソンをリーダーとして 苦難を乗り越え自由を勝ち取る話
デリラは サムソンを誘惑し 罠にかけ 滅ぼす 悪の象徴です
でも オペラを観て思うのは サムソンもデリラも 民族の対立の犠牲者であるということ
サムソンは 苦難のヘブライ人を救う為に 戦うという宿命を背負っています
デリラは 同胞ペリシテ人を守る為に その才気と美貌を挙げてサムソンに迫ります
サムソンは なぜ 自分の力の秘密をデリラに話してしまったのかな?
色香に迷って神との約束を忘れてしまったというより デリラの中に自分の半身を見てしまったからではないでしょうか?
そして サムソンを屈服させ 同胞から称賛されるデリラも 喜びではなく苦しみの中にいます
それは 鎖に繋がれ 嘲りを浴びせられるサムソンが 自分の半身だと気づいたからです
男女の愛というより 自分が背負ったものに ひた向きに生きざるを得ない者同士の理解
そんな解釈で 歌ってみようと思います