マメ子(孫)家の 夕食時・・
マメ母(娘)が 慎重に言葉を選びながら話し出す
「 今度の懇親会 ママはお仕事で出れないの 」
幼稚園の休園日があり その日にお母さん同士の懇親会をしようというお誘いがある
ただ 平日なので マメ母は一日仕事を休まなければならない
マメ子は 「 ヤダ」と 一蹴
「 これ以上休むと 他の人に迷惑をかけてしまうの だからね・・ 」
と切々と訴える マメ母
「 ヤダ 」と マメ子
「 いつも マメちゃんのしたい事はさせてあげてるよね でも今度ばかりは出来ないの 」
「 ヤダ 」
「 どうして ママを困らせるのかしら!? 」
追い詰められたマメ母が 怒りに転じている
他のお母さんと同じようであって欲しいと思うマメ子の切ない気持ちも マメ母の事情も分かる私は 聞いていて辛い・・ 辛過ぎる・・・
さっきから 私の食事する手も止まったままだ
「 だったら マメ子の○○も辞めさせる! 」
マメ母は マメ子の楽しみにしているお教室を辞めさせると 反撃に出た
「 ヤダ 」
そこまで 行っちゃあダメだよ・・
「 それは 今 決めなければいけない事ではないでしょ?
夕食の時にやめましょう まだ日にちがあるから ゆっくり話し合えば分かるわよ 」と 私
すると 突然 静かに マメ子が言った
「 ママ 行かなくていいよ! 」
・・・・・
嫌なことは 嫌!
絶対に譲らない あのマメ子が・・ と 呆然
「 マメちゃん よく我慢したわね 今は ママよりもお姉さんだったね ばーばは 本当に嬉しい! 」
マメ母はと見ると 半分マメ子に背を向け 俯いている
そして
「 私は 親として失格だわ・・ 」と呟いた
「 そんなこと言ってないで マメちゃんの気持ちを 『ありがとう』って受け取りましょう! 」
ほら そんな暗い顔しないで
笑って! 笑って!
私も 急に食欲が湧いてきた
ご飯をもりもり食べながら 涙がこみあげてきた
マメ子は 今 5歳