のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

友人4人で、「あべのハルカス美術館」の≪デュフィ展≫へ。

2014-09-20 17:29:07 | 日記

 「あべのハルカス美術館」で行われている≪デュフィ展≫が、もうすぐ終わりを迎えようとしている。

                      

 

 そこで昨日(19日)、学生時代の友人4人で、(久しぶりのお喋り会も兼ねて)展覧会に行った。

 

 

              * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 

 デュフィは、以前から、私の大好きな画家の一人だ。

 ずいぶん前のことだが、ある展覧会で彼の絵を見て、その中に溢れる美しい色彩と踊るような自由な線に、私はすっかり魅了されたものだ。

 その時買ってきた絵の一枚(下の写真)は、今でもトイレの壁に貼ってある。

                    

 

 この絵の海の青は実際はもっと透明感のある綺麗な青だし、絵の線ももっとシャープでステキなんだけど、トイレの照明不足でこんなにボンヤリとした

絵にしか撮れなかった。(シャッターを当てると絵が光ってしまうし…)

 

 

 そんなデュフィのことが、先月の『日曜美術館』で取り上げられた。

 下の写真は、その時のタイトル画面。

                     

 

 「“色彩はうたう”か…なぁるほど!」

 

 下は、デュフィ本人と、彼のアトリエの写真。

             

 

 

 彼はフランス北部の貧しい家に生まれ、苦労しながら絵の勉強をする。

 彼の初期の絵は暗く、デュフィと言えば即浮かんでくる、あの“明るく美しい色彩”を彼が獲得したのは、50歳を過ぎてからのことだそうだ。

 

 (次に、テレビで紹介された彼の絵の中で、私が特に好きだった何点かを、下に挙げておきます。)

       

 

                  

                       

                       (この『ドビッシーに捧ぐ』は、テレビではなく、買った絵葉書から)

 

                  

 

                    

 

 

 デュフィは、晩年、病に苦しみながら、絵を描かれたそうだ。

 病の苦しみを反映してか、彼の絵には、それまでになかった“黒”が用いられるようになる。

 下は、その頃描かれた一枚。

                     

 

 黒は使われているが、でもこの絵も、決して暗くはない。

 それは、暗い色調を切り裂くように引かれた鋭い“白のライン”と、チューブからそのまま絞り出したような“白い絵の具”のためだと、私は思う。

 私は、この“白のライン”に、(苦しみをさえ昇華して描き続けられた)画家としての彼の強さと、素晴らしい美意識を感じる。

 明るい美しい色彩と踊るような軽やかな線で私を惹きつけてきたデュフィだが、晩年のこれらの絵を見て、私は彼を更に好きになり、尊敬の念を深くし

た。

 

 

             * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 

 (長い中断だったが、話を昨日のことに戻します。)

 天王寺で集合した私たちは、まず「ハルカスダイニング」で、食事をとることにした。

 でも、私たちがハルカスダイニングに着いたのが12時前だったこともあって、各お店の前には長い行列ができていた。

 私たちは仕方なく、割と空いていたお寿司屋さんに入ることにした。

 空いているお店は美味しくないのでは‥なんて言いながら食べたお寿司だったが、結構美味しかった。

 

 その後私たちはハルカス美術館に行って、めいめいに≪デュフィ展≫を鑑賞した。

 

 私は今回の展覧会に、大きな期待を抱いていた。

 展覧会場で私は、彼の絵の美しい色彩の中に、どっぷり浸りたいと思っていた。

 でも、彼の躍るような美しい絵は、私の期待よりは数が少ないような気がして、ちょっと残念だった。(これって、欲張りかな!?)

 その代わりに、晩年の、“黒”を使った絵が(上の写真の絵の他に)もう一枚あって、その絵もとても素晴らしかったので、嬉しくもあり感動もした。

 (それだけに、黒を使った絵が2枚とも絵葉書になっていなかったのは、残念無念だったが。)

 

 絵を見終った私たちはそれぞれに、記念の品を買った。

 下は、私が買った6枚の絵葉書。

        

 

 

 私たちは最初の予定では、展覧会の後、地上300メートルの≪ハルカス展望台≫に上る予定だった。

 しかし昨日は、あいにくの曇天。

 そこで、展望台は次の機会に回して、17階の喫茶店でお喋りすることに決まった。

 それぞれに飲み物とケーキを注文して、それからはお喋りの花盛りとなった。

 下の写真は、Mさんが注文された『あべのべあ』と命名されたカプチーノ。

 私は、ハルカスブレンドなるごく普通のコーヒーを注文しておいて、厚かましくも、Mさんのを写真に撮らせてもらったのだった。