中学時代からの友人・Aさんが、クレー展の招待券が手に入ったので、一緒に行こうと誘ってくださった。
そこで、昨日2人で兵庫県立美術館に出掛けた。
兵庫県立美術館の最寄駅は、阪神岩屋駅。
お昼前に岩屋駅に着いた私たちは、先に食事することにして、私が(この美術館に行く時に)よく行くイタリアンレストランで、ランチ
することにした。
イタリアレストランは“BBプラザ”というビルの4階にある。
そして、その階には、同じ系列のもっとリッチなフレンチレストランもあって、4階のフロアー全体が優雅な雰囲気を醸し出している。
昨日は、中庭に面したところに、シャレた感じで花が活けてあったので、カメラに収めておいた。
私たちが入ったイタリアレストランのランチメニューもなかなか美味しかったが、Aさんとのお喋りが忙しく、写真は撮らなかった。
(それに、ここの料理は、以前このブログにも載せたような気がする…。)
ただ最後に出たデザートは、入れ物がユニークで綺麗だったので、撮っておいた。
食事を済ませた私たちは、県立美術館に向かった。
県立美術館の上には、マスコットキャラクターのカエルさんが乗っかっている。
そのカエルさんのことは、今までにも写真を撮ったことがあって、よく観察しているはずだ。
でもその時はただじっと止まっているだけだった(ような気がする)。
けれど昨日は、そのカエルさんが動いているのだ!(立ち上がったり、口を開けたり閉めしたり‥)
私はビックリして、カメラを向けた。
が、立ち上がっているところは上手く撮れなかった。それに逆光でカエルさんもボンヤリしている‥。
クレー展の会場に入る。
パウル・クレーの絵は大好きで、私は今までに、何度かクレーの展覧会を観てきた。
今回の展覧会には、≪パウル・クレー だれにもないしょ。≫という、素敵な題名が付けられていた。
「だれにもないしょ。」という題名が付けられているだけあって、今回のクレー展は、観る人をとても優しい気持ちにさせてくれる、楽し
いものだった。
もちろん私自身はクレー氏が意図しておられることの半分も理解できていないと思うが、絵にしても書にしても音楽にしても、私は自
分が心地良く感じられればそれでいいと思っている。
そういう意味では、今回の展覧会は、とっても楽しく心和むものだった。
私は今までに、クレー氏の絵を、かなり観てきたと思っていた。
しかし、今回の展覧会に出されている絵のほとんどが、今まで観たことのない絵だった。
そしてそのほとんどが、私の心をホッコリさせてくれるものだった。
私はそれらの絵の絵葉書を買いたかったが、残念ながら、絵葉書になっていなかったり、なっていても実物より色が悪かったりで、結
局買わなかった。
そこで、詩人の谷川俊太郎さんの絵本を買って帰った。
その中から、何点かの絵を次に載せておきます。
「壁画」 「噛みついているぞ」
「オリエンタルな悦楽の園」
「欄外に(アド・マルギネム)」 「小さな樅の木の絵」
「黄色い鳥のいる風景」
帰り際、美術館の玄関の壁に絡まっている蔦が、一部赤く色づいているのを見て、写真に撮った。