私がよく行く長居植物園は地下鉄一本で行けるが、≪万博公園≫は、地下鉄(正式には北大阪急行)の終点からモノ
レールに乗り換えなければならない。
そのモノレールの「万博公園駅」から公園までも、歩いてわりと距離がある。
なので、長居植物園のように気楽に、万博公園には行けないという訳なのだ。 (特に、このコロナ禍にあっては…)
しかし先日姉から、万博公園のコスモスが綺麗に咲いていると、写メールが送られてきた。
万博の例年のコスモスの最盛期はもっと後のような気もしたけれど、とりあえず20日の日に行ってみることにした。
昨年コスモスを見に行ってから、1年ぶりの万博公園ということになる。
その日はとてもお天気が良かった。
モノレールの万博公園駅を降りて、道をちょっと下っていくと、左手に、いつものように「太陽の塔」が姿を現わす。
まるで、「いらっしゃい!」と、私たちを迎えてくれているようだ。
道を下りきった所はちょっとした広場になっているが、そこでは、可愛い帽子を被った保育園児が、先生に連れられて、
列を作って歩いていた。(たぶん、遠足の帰りだろう。)
私は、保育園児が被っているあの帽子にどうも弱く、見ると堪らなく可愛くなって、すぐに写真に撮ってしまう。
その後万博公園に向かう道に進み、公園に入ると、先ずは第一の目的である「花の丘」(今は、コスモスが一面に咲いて
いる)に向かって、歩いて行った。
万博公園はとても広く、全部を廻れば、ゆうに一日は掛かってしまう。
なので、「花の丘」までも、かなりの距離がある。
私は、人工的に造られた階段状の水路や、ちょっと色づき始めた木々と空などを眺めながら、ひたすら「花の丘」に向かっ
て歩いた。
そしてやっと、「花の丘」に到着した。
「花の丘」のコスモスは、植えられるコスモスの種類やその植えられ方、コスモス畑を縁取る花の種類などが、毎年少し
ずつ変えられている。
今年「花の丘」に入ると、今までそこでは見たことのない花が、私たちを迎えてくれた。
その花を見たとき、なんか懐かしいような気がしたが、それもその筈、それは私がかつて故郷で見た“ミゾソバ” の改良種
のようだった。
私はこの派手ではないけれど、なんか優しい感じの花を、コスモスの前に、いろんな角度から撮った。