NHKのBS3で、月~金の朝7時からの10分間、≪ニッポンの里山≫が放映されます。
自然が大好きなのに、コンクリートジャングルの中で生活せざるを得ない私。
せめてテレビ画面でもいいから自然に触れたいと、自然にフォーカスした番組は、可能なかぎり見るようにしています。
その中のひとつが≪ニッポンの里山≫です。
わずか10分間ながら、日本のいろんな所で、自然の恵みを受けながら、また自然とのいい関係をつくりながら、暮らしを紡いで
いる人々の姿に、毎回心を打たれます。
先週月曜日の≪里山≫では、山形県飯豊(イイデ)町、中津川地区が取り上げられていました。
山形県といえば、花笠まつり。
中津川地区では古くから、その花笠まつりの主役の「花笠」を作っておられるのだそうです。
草や木の手入れを怠らず、そんな中でこそ育つ質の良い草を刈り取り、それを乾燥させて花笠を編まれます。
自然へのきめ細かい手入れを怠らないこの地区では、自然も豊かな姿を示します。
そして、この地区には、草や木に対する深い感謝と崇拝の気持ちが溢れているのです。
それを現わしているのが、地区のアチコチで見られる≪草木塔≫です。
自然の恵みを受けて生活されている地域で、例えば、水を祀る碑などが造られているのはよくありますが、草や木に特化して
≪草木塔≫が造られてるのは初めて見ました。
その意味で、この回の≪ニッポンの里山≫は、とても新鮮で、人々と自然との関わり方の深さに改めて心を動かされました。
最後に、フルーツ王国山形で、果物の樹の木切れで作った素敵な日用品があることも、今回初めて知ることができました。
日本の里山の中には確かに姿を消しているものもあるのでしょうが、この番組でも見られるように、粘り強く自然とのつながりをつくり続けておられる方々も多く、再生された里山も多くあるように思います。
これからも、里山をはじめ、豊かな自然が失われない日本でありますように!