「SP革命編」の映画を見てきました。公開は3月12日ですが、この前日に起こった東日本大震災で関東も騒然となり、計画停電の影響で映画館も2週間以上閉館となってしまい、なかなか見ることができなかった。
フジテレビはドラマの映画化がうまい。だから結構見ちゃう。SPの映画は前回との2本立て。前回は前編ということで、なかなか見る気が起きなかったが、今回の「SP革命編」に先立ってテレビで前回の映画が放送されたので、それを見て映画に臨む。
この映画単品でみても、あまり面白くない。やはりSPのチームのやり取りがわかってこそ楽しい。尾形の内面の気持ちもドラマ本編を見なければわからない。それだけに、ドラマが映画化すると、見る客を選んでしまうのが弱点なんだなあって思う。
<以下ネタバレ含む>
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麻田首相へ銃口を向けた尾形係長(堤真一)に対し、国会議員の伊達(香川照之)が裏切った時、テロ仲間は尾形を裏切って尾形に銃口を向ける。この時点で井上(岡田准一)たちのSPチームが突入するのだが、これって事情を知っている視聴者だから突入のタイミングに納得できるけど、何も裏事情を知らない例えば映画の中でテレビを見ている人だとすると、「伊達議員の説得に応じて、テロが内紛して事態が収拾しようとしているのに、井上たちのSPが突入して混乱を増した」という風に捉われないかな?
さらに伊達は、あの後どうなったんだろう。自分の作戦が井上たちのSPチームの突入によって失敗に終わった。しかし裏事情を知らない人は「テロに立ち向かおうとした議員」として株は上がるだろう。さらに伊達を操ろうとしていた官僚たちは爆撃で暗殺したし、このあといかようにでも権力を手に入れられそうだ。
気になる点は、尾形が井上にあてた手紙。なんて書いてあったんだろうか。やっぱり止めてほしかったんだろうね。尾形さんは。だって、革命の前日になって伊達(たちにわからせないように井上たちのチームのSPを国会関係の警備にしているし、最後のシーンでもSATが来ると「早く俺を撃て」と井上に殺されるなら本望だという姿勢を見せている。尾形が井上を信頼しきっている様子を垣間見える。っといいつつ、尾形はその前になんども至近距離で井上に発砲していて本気で殺そうとかかっているのは疑問…。
なんだか、とっても疑問が多かった映画「SP革命編」。続編は無いらしいが、このままグレーのまま終わってしまうんだろうか。