あっという間にもう週末!ご飯作って洗濯して,ざぁ~っとお掃除して,息子の送迎して,お外遊びを見守って,慌しく寝かしつけて…そんな繰り返しの一週間でした….
毎日学校が終わったら,どんなに寒くても仲良し君達とお外で1時間のプレイデイトを決行中.そして金曜日の学校後はちょっと特別プレイデイトを.で,月1回はスペシャルプレイデイトをと,ママ達と決めました.ということで,金曜日はむっちゃくちゃ寒かったのでお友達宅でプレイデイト.やっぱ男の子ばっかり集まるとも~う派手に散らかすね…(汗).大人しく,邪魔にもならず,散らかさず,珍しいオモチャでじっくり遊んでいたのはくっ付いていった娘だけでした….
で,今日は息子の人生初受験.ギフテッド&タレンティッドプログラム(英才教育プログラム)へ進学するための知能テストをお友達と一緒に受けてきました.このテスト,NYじゃもう誰もが知ってる存在,多くの子が受けてるテストでして,NYの場合ギフテッドへ進む子供達の70%はアジアの子(中国系,韓国系,インド系多し)と教師達の間で言われています.受験は無料.中国語,韓国語,スペイン語などが母国語の子には通訳がつけられますが,残念ながら日本語の子に通訳はつかないので,英語での受験になります.
受験を申し込んだのは旦那.私も息子も今通っている学校が好きなので学校を変える気もないし,正直現在のギフテッドプログラムには不安や疑問もあるし,第一うちの息子は馬鹿ではないと思うけれど天才でもないしIQだって高くない普通の子だし,幼い子供に試験の余計なプレッシャーを与えるのは嫌だから反対したりして,ちょっと夫婦で揉めたんですけどね,旦那が「ギフテッドのテストがどういうものなのか知っておいて損は無い.子供にテストを経験させてみるのも悪くない.自分の子供がどの程度理解できるのか把握しておいて無駄は無い」の一点張り.結局私は「一切,受験の準備も練習も何も関わりませんからご自由に!」ということで受けさせることになりました.
面倒臭いから本当に何も準備しなかった…ら,まさか本当に何もしていないなんて思っていなかった旦那が慌てて練習問題を用意したのがお正月前.とりあえず慣らすために1回練習問題をやってみただけで,もう時間がありませんでした.
旦那が用意していた練習問題をチラッと覗いてみて分かったことは,BSRA(Bracken school readiness assessment)とOLSAT(Otis-Lennon School Ability Test)の2種類を45分間で受けるということ.息子の場合,家で通してみたらBSRAは1問間違えただけ.OLSATは3部門に分かれていて,1と2部門で1問間違い.3部門の足し算引き算で数問間違えるという感じ.殆どの内容はPre-K(年中さん)で習っていることにちょっと毛が生えたようなものだと思いました.45分以内に全て解き終えるので時間配分も心配する必要なさそうで,想像以上にまあまあな手応え.
うちの息子は「クイズだ!クイズだ!ゲームだ!ゲームだ!」と喜んじゃって,こういうテスト,どうやら好きみたい….
とはいえ,今年からテスト形式が大きく変わるという噂があったからよく分からなかったけど,息子のクラスの子全員と言ってしまってもいいほどどが受けてみるので,一緒に受けてみたらいいんじゃないの?みたいな単純なノリです.今や巷じゃちょっとした学力判断の参考に受けさせてもらうという感じですね.無料だし.
試験会場に行ったら,子供よりも親のほうが皆不安そうな顔してました.子供を落ち着かせているママさんや,緊張していガチガチになってる子,試験間際まで知識を詰め込ませているお母さんもいたし,プレッシャーで泣き出す子もいました.そんな中,待ち合い室となっているオディトーリアムでお友達と「鬼ごっこ」しながらキャッキャと走り回る息子達….試験前にこんなにテンション高くって大丈夫なのかしら?と思いました.
試験を受ける部屋にはもちろん子供だけが連れて行かれます.なので試験の様子は分かりません.
45分後,息子が嬉しそうな顔をして戻ってきました.
私 :「どうだった?」
息子:「うん,すごく楽しかった!」
私 :「おウチで練習したのと似てた?」
息子:「全然似てなかった.もっとイージー(簡単)だった.」
私 :「質問,全部分かった?」
息子:「うん,全部分かった.間違えたとこ無い!」
私 :「パーフェクトなの?!なんで分かるの?」
息子:「だって僕の答えを聞いてたオジサンが,間違えてるよって言わなかったもん」
私 :「って,オジサンは間違えてても,正解でも,何も言わないんだよ.」
息子:「でもニコニコしてたよ.よくできてるねって顔してた」
私 :「本当か?また間違えちゃったけど,まあいいねってニタニタ笑ってたんじゃないの?」
息子:「違うと思うけど.僕と一緒にストレッチしたんだよ」
私 :「ストレッチ?」
息子:「ちょっと休憩しようと思って飛んだり跳ねたりしてたら,オジサンも一緒にやるって一緒にやったよ」
私 :「えっ?それってちゃんと試験は終えたんだよね…?で,どんな問題出てた?」
息子:「もう忘れた」
なのでねぇ,どういう結果か全然予測不能です.最後まで出来たのかどうかもわからないし,試験中に飛んだり跳ねたりって減点なんじゃないの?と思ったりもするし….数分後に出てきたお友達のラー君(英語を話し出してまだ5ヶ月の子が英語で試験を受けました)も余裕な表情で出てきて「全部解けた.楽しかった」と言っているし,他の女の子は45分の試験を20分以内で済ませて出てきたし,どういうことなんでしょう?
で,帰り際.お友達とお外の花壇の中に入って飛んだり跳ねたりしながら遊んでいると(立ち入り禁止ではないはず…),息子の試験を担当してくれたオジサン(ギフテッドの教師らしい)が昼食休憩に出てきました.そうしたらウチの息子走り寄って.
息子:「Thank you for today! I really enjoyed it!(今日はどうも有難う.僕とっても楽しかったよ!)」
とお礼を言ってました.そのオジサンの顔がニタニタ笑ってるようで,「あっ,あのわけの分からん子だな….あれが親か…」とほくそ笑んでいるようにしか見えませんでした….
ともあれ無事終了です.息子も楽しんでくれたし,いい経験になりました.息子は精神的にグッと成長した感じ.「明日もまたテストを受けに行きたい~!」と言ってる息子です(そんなに楽しかったのか…?).
ってことで得た教訓:「ごちゃごちゃ思い悩まず,結果はどうであれ,とりあえず経験してみるのもいいもんだ.」
ってことで,試験後息子の好きなApplebee's でお食事を.
アーティチョークとスピニチのディップが大好きな息子です.