NYでは比較的緑の多い場所に住んでいるほうだと思う.
無意識にだったけど,
育った地元に似てる色や匂いがするところに住んでるなと思っていた.
でも夏の日本に来て,やっぱり日本の緑は独特だと思った.
「水田」の緑は,日本ならではの素晴らしい景色だと感じた.
「土・芝・木・森」というNYの大地とは全く違う,
「水・泥・稲・木・山」という日本の大地.
根底が違う.
その水の中には小さな生き物が沢山いて,
それさえも愛おしく思われている.
日本人の「調和」を保とうとする美しい文化は,
こういった風土の影響が大きいのかもしれないな…と思ったりもした.
(それが国際社会では問題になったりするんだけど…)
NYにも明確な四季はあるけど,
日本は音や色を使って,より深く四季を堪能する国だとも思った.
あんなに蛙の鳴き声や雨音,
セミの声,キリギリスや鈴虫の声に耳を澄ます国って他にあるのだろうか?と思った.
風鈴の音,簾やゴーヤを使った緑のカーテン,かき氷の「氷」の看板.
食べ物だって,本当に季節の「旬」の物を喜んで食べる.
アメリカみたいに年がら年中,
スイカも林檎もブロッコリー(冬野菜です)も食べられるような,
便利だけど,そんな大雑把に慣れてくると分からなくなってしまうことって,
あるような気がした.
日本を離れたから分かるようになった,日本の素敵なところ.
アメリカはキリスト教国ということになっているけれど,
(他にもいろんな宗教もありますが…),
自然の恵みを感謝する気持ちは,
日本のほうが断然強いと思った.
「海には海の神あり」
「山には山の神あり」
という,
そういう自然の中,あらゆる場所に,
神々しさや,崇高さを感じられる霊的な繊細さが,
日本人の美徳だなと,
そんな風に思った.
こういうのをもっともっと,他国の人にも分かってもらえたらいいんだけどね.
曖昧なところ,争いごとを避けたいところは,
美しい風土と共に生きている民族だから,
仕方がないってところを.
そんなことを思ったりしたけれど,
やっぱりこんな時代だもの,
心穏やかになんて言ってる場合じゃないのかしらね?
ボヤボヤしてたら領土乗っ取られちゃうものね?
難しい….
帰省していろいろ考えさせられました.