カブトムシを食い入るように見ている息子.
日本では夏休みを迎える子供達用に,あちこちでカブトムシの番いが売られていました.爺やんが「買ってやろうか?」と言ってくれたのだけど,「欲しい!すごく欲しい!でも怖い.触れない」と言う息子に,ちゃんと自分で世話ができるようになるまでダメ!と断念させました.
好きだし,興味はある,知識もあるけど,触れない…という,ちょっと情けないけど,よくある都会の子のパターンでしょうか?
NYは「子供達を自然に触れさせる」「昆虫(自然)好きにさせる」などと言うだけは言いますが,理想を掲げているだけでまだまだ全然ダメだと実感しています.昆虫博物館など,虫のスペシャリストのところへ行かない限りそういう環境は無理で,一般の幼稚園や学校の先生で虫が触れる人なんて殆どいなくて驚いています.カブトムシなんかの大きな昆虫じゃなくて,ダンゴ虫も,テントウムシも,コオロギも,「汚い」「雑菌が付いているのでは?」という思いのほうが全面に出ます.
その点「虫と触れる」ことに関して,日本は本当に良かった.体験入園させてもらっていた園の先生達が虫は何でもOKだったし,家から虫籠持参も可能で,子供達の捕まえた虫なら何であれ,拒むことがありませんでした.爺やんが毎朝,大きなカタツムリやキリギリスやバッタ,カマキリにセミやトンボを素手でさっと捕まえては,子供達に与えてくれました.主人が毎朝,虫取り網を持って,子供と一緒に虫取りに出掛けていました.あちこちで虫と触れられる場所がありました.虫の鳴き声の違いがより鮮明に分かる環境だったのも,興味を増す要因になっただろうと思います.「ジャパンは虫がいっぱいいるねぇ~」と息子.
結局,8月の半ばには平気でカブトムシを触るようになってた息子.
オモチャよりも面白いんだって!
触れるようになってから,「買って買って」とせがまれたけど,
NYに持って帰れないからね….
今度日本に来るときは,自分でカブトムシの飼育もできそうかな?
そうそう,日本で息子が欲しがったのはオモチャじゃなくてこういう物ばかりでした.
お兄ちゃんが触っている様子を見ながら,
結局娘のほうがささっと掴むようになりました.
この子はトカゲなんかも平気で掴む.
虫が触れるようになった頃かな?息子の興味のあることへの食いつきが良くなった気がします.恐る恐る,不安気にじゃなくて,ガツガツ度胸持って進んでいく.男の子はそうでなくちゃ!こういうことが「自信」に繋がっていくのかな?と感じたりしました.
子供の体験と成長の関係はとても面白い…と感じたカブトムシ体験でした.
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