Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

爺やんの「老後はパラダイス!」

2012-09-16 | 2歳&5歳と田舎里帰り,2012

里帰りをするたび,老いていくどころか若々しくなっていく私の父を見ると,心から嬉しく思う.酒もタバコも量が多く,仕事一筋,頑固一徹で生きてきたような父だったから,どんな老後を送ることになるのだろうかと内心不安に思っていた.

ところが,肌艶は良いし,活き活きしていて,おまけに「こんなに老後が楽しいとは思わなかった!まるで(大)学生時代に戻ったみたいだ!パラダイスだ!」とまで言う父を羨ましく思った.

周囲に必要とされるため仕事は現役時代の半分ほどを気ままに続けており,空手を週2回(合宿まで参加する),水泳を週3回,大好きな読書を思う存分し(読んだ内容を全て纏め),母と本の感想について分かち合ったり語り合ったり,地域活性化の委員を務め,教会活動も行い,そんな忙しい日々.

「こんなに自由で楽しい生活ってある?好きなことだけやってりゃいいのよ.」と父.


食事だって,酒もタバコもスパッと止めて(お酒は付き合いの飲み会のときだけ),朝はフルーツの盛り合わせにヨーグルト&オリーブオイルがけを必ず.日中は納豆を毎日欠かさず.脂っこい食事は殆ど摂らず,夕飯は必ず夕方5時,という,私よりも健康的な食生活.今年は庭のゴーヤの実りが良くないといってしなかったけど,去年は毎朝ゴーヤとフルーツでフレッシュジュースを作って飲んでいたらしい(恐るべし…).凄く健康で,薬もビタミン剤も何も余計なものは摂取していない.

「生活のために仕事をする必要もなく,誰に面倒をかけるわけでなく,人生を連れ添ったパートナーと共に,好きなことをして生きれるなんて,こんなに自由で素晴らしいことはない!」と言う父.

おまけに,ず~っと0.2の近視だった視力が,2年前(空手を始めた頃から)に1.5まで上がっていたことが分かり,眼鏡無しで生活できるようになった.これには眼科医も「こういう不思議な現象も稀にありまして,解明できません」というほど.ド近眼で「この先視力が悪くなる余地がないほどの近視で,次のレベルといったらもう失明でしょうか….」と眼科医に言われるほどの目の見えない私にとっては羨ましい限り.

こんなに元気ハツラツとした私の父を見て,旦那も驚いていた(老後を子供夫婦ばかり当てにし,不満ばかりで過ごしている自分の両親と比較したに違いない…).

「家事についてはいろいろ文句を言わざるを得ない部分はあるけれど,お母さんはワシの最高のパートナーだ.この母さんとやっと二人っきりになれて,楽しい自由な生活を送っているのだから,それをぶち壊してくれるな!(しょっちゅう里帰りするな!)」と言われて,ありゃりゃ…(汗)とは思ったけれど,こんな老後を送ってくれていて,私は心から安心できる.

あと何年,こんな素晴らしい時が送れるのか分からないので,ほんとに,邪魔しないで楽しんでもらいたい思う気持ちと,やっぱり両親元気なうちに帰らしてもらっとかねば…という気持ちとね…(苦笑).

しかし「学生時代の一番楽しいときに戻る」んだって.そんなふうに「老後」を表現した人,初めて会った.「一番楽しかった学生時代かぁ~,何してたっけな~」と自分の学生時代を思い返したりして,そんな老後が送れるのなら楽しみだなぁ…なんて.

「世の中には,孫の世話に明け暮れて老後を送る人や,自分の子供夫婦に世話になりながら生活する人もいるが,ワシ等はそういう老後は真っ平だから!そういう他人の家を見て羨ましいとか思わないように!ワシ等はお前等に一切迷惑かけないかわり,お前等も迷惑かけてくれるな!」と念押されちゃったけど….ある意味有難いことなんだろうな….こう言ってくれるから,私も弟達も,それぞれ好きな場所で好きに暮らせるんだもの,感謝なことなんだと思う.

欲を言うと,あと20年くらい父と母の二人ともが体調を崩さず,このままずっと楽しい老後を過ごして欲しい.そうしたら息子も大学卒業してるし(苦笑).どちらか一人が倒れたら,こんな生活はできなくなるんだものね.

3年ぶりに両親に会って,遠く離れた両親の生活への安心と,自分達の老後への希望とを得ることができた.

私と旦那もこんな「楽しい老後」が送れるのかな?


孫娘抱いて,何度も何度もローラー滑り台滑って,
この後,お尻の皮がズル剥けた父でした(苦笑).

ありがとう,お父さん!

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コメント
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