息子の空手の昇級テストがありまして,無事黄色帯を獲得しました.
(携帯からの写真なので画質が相当悪いです….
どんな携帯使っとんじゃ?という話….)
ピーンと張り詰めた空気の中,8人の赤帯&黒帯先生の前で息子も緊張したのか顔が引き攣っていたけど,習い始めて2ヵ月半,よく頑張ったと思います.しかし,緊張からか左右を間違えたり,ターンを反対に回ったり.蹴りの力はないし,「キアーッ」という掛け声も「フワァー」って小声だし….
実は最近,空手に関して息子を叱り飛ばすことが数回ありましてね.学校のクラスの他の道場に行っている子達と,「誰が強い」だ,「何色の帯だから強い」だ,「お前の道場は本物の空手じゃない」だ,「お前のは偽物の格闘技だ」などなど,誰が言い出したのかは分からないのですが,そんなことの言い合いになったというのを息子から聞きまして…,激怒したわけです.
その数日前にも,仲良しのお友達(違う道場の子)と冗談で戦う構えをして挑発するようなことして遊んでいたら,だんだんお互いに本気モードになり,それを見ていた上級生の子達が,「喧嘩が始まるぜ!面白そうだから,どっちが先に血を流すか見ようぜ!」と2人を囲み煽り初めて,煽られたら後に引けない状況になって,2人とも涙目になりながらも戦おうとしていたところを,たまたま用事があって学校へ寄った私が通りがかり見ていたので止められたという.そんなこともつい最近ありまして,公共の面前でしたけど,私は息子の頭をおもいっきり引っ叩きました.皆「おおぅ~~~(母ちゃんのほうが怖ぇ)」という感じで引いてましたが,アホするにも程があるっつう話です.「そんなにスパーリング(実際に戦うこと)したいんだったら,いつでも母さんが相手になってやるよ!(まだ5歳相手だから言えるセリフ…)」と言いました.
誰のための空手なのか?どうして習っているのか?帯の色は何を示しているのか?他人が何処の道場でどんな格闘技を習っていようと全く関係のないことで,一切口出しをするな!ということ,自分が何色の帯を身に付けているから強いだ,弱いだではなく,気持ちの強さの問題なのだということ.自分の言動を制しろ!ということ,道場の外で,他人を挑発するようなポーズをしたら即空手は止めさせるということ.などなど.しっかり落ち着いて言えれば良かったのですが,ギャンギャン言いました…(汗).
そんなこんなでの今回の昇級テスト.いつもの本当の空手もできていなかったし,私の息子の態度への腹立たしさはおさまっていなかったというのもあり,「まだ息子は黄色帯を受け取る器ではありませんので…」と断りに行きました.でも先生は,何があったかは聞かなかったけれど,「黄色帯に相応しい人格にこれからなっていけばいいんです.一番幼いのに本当によく頑張りました.」と言って黄色帯を受け取ってはくれませんでした.
息子には,「初めてのテストで緊張したと思うけど,よく頑張った.でも今日あなたのやった空手こそが,本当の空手じゃない.今度テストを受けるときはもっと真剣に,本当に戦うつもりでしなさい.お母さんは,あなたは黄色帯をするべきではないと思う.でも,先生があなたに同情してくださったのだと思うから,その先生の気持ちを大切に,これから一層励みなさいよ.お母さん,あなたの言動次第ではいつでも,この黄色帯取り上げるから,そのつもりでいなさい.」と言いました.
104人いる道場生の中で,今回昇級テストを受けた生徒達と,
8人の先生達.
男子生徒5人,女子生徒9人と女子のほうが多い.
顔の星を帯色に合わせてみました.
黒帯目指していた子達の昇級テストは,
子供の空手とは思えないほどの迫力!
5歳児にはちょっと厳しいかな?とも思うけど,「戦う」ことを学ぶということは,下手すると大怪我になるからね.しかも男の本能なのか,何でもないときにふっと遊び半分で闘争心が出る….その辺まだ子供だから仕方がないということもあるのかもしれないけれど,しっかり教え込まないといけないなと思っています.
次,NYで空手を習わす場合のちょっと朗報を耳にしたのでお伝えします.
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