帰省中にちょいちょい質問を受けたニューヨークの年金制度について、
ちらっとここでも書いておこうと思います。
アメリカでは、国民の公的年金といわれる
社会保障制度があります。
10年間、どんな職業でもいいし、
フルでもパートでもいいんですが、
ちゃんと10年間税金を納めて
初めて受け取ることができます。
今のところ、ニューヨークで受け取れる最高年金額が月$3,000弱。
(最高年齢までもらうの待ったとしての話)
働いた年数と納税額で決まります。
専業主婦だった人、またはパートでそれほど納税額が多くない主婦は、
旦那さんの年金額の半額が受け取れる仕組みです。
仮に、旦那さん$2,800で、奥さんが半額の$1,400とした場合、
夫婦で月額$4,200。
住居にいくらかかるか
(まだ住宅ローンがあるとか、
管理費が月$2,000とか)によりますが、
ニューヨークで生活するには非常に厳しい金額です。
でももし、奥さんもバリバリ稼いで納税してた場合は、
旦那さんと奥さんとそれぞれが$3,000弱貰えるので、
まあまあかな?
でも医療費とか考えると、全然足りない。
この公的年金は、この金額から税金が引かれると言う人と、
引かれないと言う人といるので、
その辺、ちょっと調べてみないといけません。
で、どのくらいで最高年金額に達するのかというと、
うちの旦那、もう達しているので、
高給取りじゃなくても、コツコツ税金納めれば到達します。
因みに、企業で働き出したのは大学生の頃。
んで、公的年金以外に、
企業型確定拠出年金というものがあります。
IRAとか401kが有名ですが、
病院関係、教育機関の人たちは403bというものになります。
内容はどれも似ていると思います。
IRAは私はよく知らないので、401kと403bについて。
毎月決まった掛け金を給料天引きによって拠出。
企業はマッチングといって、その掛け金から追加拠出してくれて、
会社指定の証券会社専用口座に積み立てていくシステムでして、
私はこれが大好き♪
この金利が良い!
会社によっては段階的マッチングといって、
給料天引き拠出額の3%~6%をマッチングする感じのところもあるようですが、
私の働く病院は丸々同額を追加してくれます。
アメリカで就職する際に、
「ベネフィットが良い」というのは、
有給休暇と、この企業型確定拠出年金のマッチングの割合を見て言います。
こういうのがね、
一般開業医や小さい企業で働く場合は無いのです。
たとえば、月収$10,000として、
その6%を403bへ入れるとすると、
$600、給料から引かれ、
その同額を会社が追加してくれるので、
合計$1,200に利子が付いて積み立てていく仕組みです。
それも、知らぬ間に。
私の病院の場合は、
403bへの拠出額は最高6%までと決まっています。
給料明細よりも、
この403bの積み立て金額が上がっていくのを見るほうが楽しいくらいです。
だって、努力もしてないのに、
勝手に増えていくんだもの。
こんなにワクワクするアメリカの確定拠出年金制度ですが、
任意ですし、
皆が皆、やっているわけではありません。
この制度もそこそこの規模の会社じゃないとやりませんし、
制度を実施しているところに就職している人の中でも、
アメリカ全体でみると、利用率は50%に満たないくらいです。
やっぱり、今すぐ、今月すぐお金がいる人達も多いわけで、
そういう人たちはこういうオプショナルな年金制度にまで手が回らなくて、
そのうち、年収が増えたらするわ。
という感じ。
長い目で見たら勿体ないけどね。
今、アメリカでバブリーな生活を送っている中年層は、
夫婦共働きで(どちらも10年以上働いている)、
夫婦それぞれが401kだったり、403bだったりを、
入社当初からやってきた人達で、
そういう人たちは、老後の資金を心配する必要がないので、
稼いだお金を使いたいだけ使っても平気だったりします。
私は、働き出した時期が遅いから、
まだまだまだまだ頑張らないといけません…。
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