小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内にある全ての天然記念物を巡ってみようと始めた天然記念物巡りの23ヶ所目は城内にある御感の藤に出かけた。御感の藤は小田原城址公園南堀に面して植栽されていて、城址らしい風景を形作っていて花の時季には観光名所ともなっている。小田原市城内にある御感の藤は小田原城址公園南堀の南側に所在。大きな藤棚を形成していて小田原城周辺の観光スポットにもなっている。御感の藤は3本の株で形成されており、西側の株は樹齢約100年、中央の株は樹齢約150年、東側の株が樹齢約200年と推定されている。樹高は約2.7m。御感の藤の中で一番大きな株が樹齢約200年と推定される東側の株。伝承によると元々は小田原城二の丸御殿に鉢植えされていたものを明治維新後に板橋の森氏が買い受けて、さらに明治16年に浜町の西村氏の手に渡り大正時代までは浜町で植栽されて大正11年3月に小田原保勝会の手により現在地に移植されたとのこと。小田原市指定天然記念物には昭和32年3月30日に指定されて今日に至っている。樹齢150年~200年と推定される藤は古木で年々樹勢が衰えてきている。子供の頃に見た花ざかりの藤棚は花房が1mを超えていたように記憶しているが、近頃は随分とボリュームが無くなってしまった。数年前からは花の保護のためネットがかけられるようになった。年々、樹勢が衰えてきている御感の藤だが、夏場は涼やかな木陰となり南堀と調和した景観を作っている。これからも小田原城址公園の名木として長く花を咲かせてもらいたい。

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