発見。
山茱萸が花をつけている。
黄色い花だ。春の花だ。
☆
山茱萸は木である。冬は裸になっている。そこに蕾がついて、やがて蕾が開く。
この木は生育が早い方だろう。
枝が四方に伸びてもじゃもじゃになるから、何年かすると剪定をしてやらねばならない。
☆
発見をしないと、なかなか気づかない。すぐ近くに立っていても、素通りしてしまう。
気づいてよかった。発見をしてよかった。
今日は木の近くに寄って、あたたかい黄色い花をじっくり眺めて、堪能した。
どうしようもないものは、どうしようもない。
それを、どうにかしようとする。
あがく。あがくだけ、重たくなる。
悩む。苦しむ。でも、出口が見つからない。
知らんふりをしているしかないか。時が解決してくれるのを、待つ。
ふそれが最上の策かもしれない。