今日も、草取りができた。短い時間だったけど。ともかく、やれた。
庭の片隅にヒヨコグサが蔓延していた。右手に小さな農具を握り、根から引き抜いて行く。
やっているうちに、ぽつりぽつりと小雨が降り出してきた。
濡れてはかなわない。中た。中断した。
抜いた草を､草積み場に運んでから、急ぎ足で家の中に駈け込んだ。
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こんなことしか、書けない。僕のブログはお粗末だ。
あ、ウグイスの声がする。庭に来ている。椿の藪のあたりに。
チャッチャッチャッツ、という声。
ホーホケキョと鳴くまでに、回り道をしているようだ。
上達するまでにはなんでも練習がいる。ウグイスにも練習期間がいる。
それともメスなのか。メスだったら、鳴かないでいいのかもしれない。これは当て推量だが。
もうお昼の時間。家の中には誰も居ない。ひとり。留守番している。たいがいこうなのだが。
ＹｏｕＴｕｂｅで朝からずっと音楽を聞いている。炬燵の中はあたたかいから、そこにじっとしている。手先だけが冷たいから、ときどき、炬燵の中へ手を差し延べる。
お昼時になったのだが、あまり腹は減らない。当たり前だよね、何もしていないんだから。
昨日の夕食の広島風のお好み焼きが、まだ一枚残っている。これを食べておこうか。電子レンジで温めて、ケチャップとマヨネーズを垂らして､塗りつけて。
それも面倒だな。食べないでおこうか。ペットボトルの水ばかり飲んでいる。
農作業着に、着替えてもいない。怠け者をしている。さっと着替えて、早く畑に出て行けばいいものを。
新型ウイルスの猛威が世界中に拡散拡大している。世界中が同時株安に突入している。ヨーロッパの国々にまで飛び火している。
各種の行事も、その多くが、中止か延期になっている。被災者が毎日増えている。押さえ込みに掛かっているはずだが、いまだ終熄を見ていない。ニュースを見る度に不安が募る。
昨日は、とうとう日本の総理大臣が、全国の小学校、中学校、高等学校を、来週早早から当分の間、臨時休校にするという趣旨のニュースが流れた。集団感染をこれで防ごうというのである。
困った事態だ。卒業式や修行式などもあるだろう。三月は入学試験の時期でもある。追い込みの期間が潰れてしまう。
家に幼いこどもが自宅待機していたら、親は心配になるだろう。食事の用意もしてやらねばならなくなるだろう。働きに行けなくなるのではないか。であれば、職場も閉鎖を余儀なくされてしまうかもしれない。
一体この先どうなってしまうのだろう？ いつまでこの混乱は続くのだろう。半年くらいですむだろうか。その半年を、世界中は、どうやって過ごして行くのだろう。
ふふふ、落選をしていた。それが昨日分かった。
期待をしていたのにな。
結果はハズレだった。
通っている通称高齢者大学が校歌を作るというので、のこのこ、応募していたのである。
一月二月を要してうんうん唸って書き上げて投稿していた。
いい作品に仕上がったと自惚れていたが、自惚れに過ぎなかった。
それが判明した。残念だった。
力が及ばなかったのだから、しようがない。
うふふ、と笑っておしまいにしよう。
うん、これはこれで、おしまいにしよう。
チューリップが発芽して、土の上に顔を覗かせて来た。ぞくぞくぞく、と。
そこで、大空を仰いでいる。初めて見る大空の広さに見惚れて、身を乗り出している。
その彼らの感覚を、連想して、楽しむ。
光が零れている。彼らの頭上に明るく明るく零れている。
ちょうど僕が死んで、中有の時を経て、ふたたびこの地に生き返ってきたときのような雰囲気がある。生き返ってきたらそこが浄土である。
死はいつか反転する。いつかぐるりと反転する。裏が表になる。表が裏になったときと同じようにして、裏が表に帰ってくる。
ここの推移の状況と、チューリップのそれが、ぴったり一致しているようにも思われて来る。それで静かな感動を覚えてくる。
今日は午後から雨になるらしい。空は曇っている。
雨になる前に、外に出て、草取りをして遊んでおきたい。土を耕して、牛糞と石灰と籾殻を混ぜ込んで、夏野菜の準備に取り掛かっておきたい。
といっても、力の乏しいよぼよぼ老爺のすること。やれるのはほんの少しである。これを積み重ねて行く。広げて行く。
ほんの少し、僅かな仕事量なのだが、これでけっこう楽しいのである。寝る前にお風呂に入ったときに、湯船の中でほんのり達成感が味わえるのである。
水を口にして飲む。喉が渇いたら、口から水を飲む。喉を潤す。全身の細胞が、これでを潤う。
有り難きかな有り難きかな、口の含む水の有り難きかな。喉を潤す水の有り難きかな。
わたしが飲んでいるのは、我が家の井戸から汲み上げて来る地下水である。地下深くを流れている水脈の水である。
市水の水道も引いているが、これはお風呂やトイレに使う。飲み水はもっぱら井戸水である。この井戸水は冬温かく、夏は冷たい。
井戸水はおいしい。お茶や珈琲にして、ごっくんごっくん飲み干す。携帯するペットボトルの水ももちろんこの地下水である。
これでわたしの６０兆個の細胞が活性化することが出来る。目覚めて活動を起こすことになる。
