秘境マニアならすでにご存じかも。
このタイトルが出たとき、おのずと「坪尻駅のことじゃないか」と思ってしまいました。
JR四国の土讃線(香川県の多度津駅から高知を経て窪川に至る路線)沿いの「坪尻」は香川県と徳島県の県境付近にあり、駅の所在地は徳島県三次市(旧池田町)。
この駅にたどり着くのに国道から山道を30分くらい歩かなければなりません。山道といっても、草や倒木などで荒れていました。
集落のある山の上から駅までの距離はおよそ1キロ。 なんと!坪尻駅の利用者がいました。
82歳の男性、通院にこの駅を利用するとのこと。
集落から1キロ降りて、駅から帰るのに上り坂を歩かなければなりません。
まさしく、82歳の男性専用駅。
列車が来るまでの空き時間を利用し、駅の待合室を掃除したり、駅前の草刈りなど手入れ。
駅前といっても雑草だらけ、マムシも出るそうです。
ご自宅で咲いたお花をわざわざ駅まで持参し、花瓶に挿しているとのこと。
これだけでもかなり運動量になり、きっと足腰も鍛えておられるので、82歳には見えません。
そのような楽しみがあるので、不老長寿になると思います。いつまでもお元気で。
坪尻駅のことを調べると、地元のまちづくり団体が寄贈した、「坪尻駅」スタンプが何者かに盗まれてしまう事件が発生(2010年2月10日)。
その2ケ月後の4月22日、なぜか青森県の津軽線中沢駅で発見され、無事に坪尻駅に送還したとのこと。
坪尻駅から中沢駅まで旅するとしたら、下記の乗車券になりますね。
坪 尻 → 中 沢
経由:土讃・本四備讃・岡山・新幹線・八戸・東北・津軽
9日間有効
16,590円(1562.4キロ)
1562キロをどうやって、旅したのか気になります。